中国で春節(旧正月、今年は2月8日)が近づく中、観光客への感謝の気持ちを込めてと、「現金のつかみ取り大会」を開催した観光地が話題になっています。
すっかり年末の雰囲気になり、帰省ラッシュが本格化する1月26日、浙江省杭州市にある宋城景区(宋代文化のテーマパーク)では、Wechat(微信・中国の人気SNS)を通じて募集し選ばれた10名が「現金つかみ取り」にチャレンジしました。
主催者は「観光客への日頃の感謝の気持ちでイベントを企画。準備した金額は500万元(約9500万円)です」とコメント。お正月を迎えるにふさわしい赤の衣装を身につけたイベントコンパニオンが500万元の大金を一気に並べると、集まってきた地元民や観光客は、思わず携帯でパチリと撮影、大金のご利益にあやかろう?と思っているのかもしれませんね。
選ばれたラッキーな10名はイベントコンパニオンがお手本をみせた後、特設されたガラス張りのボックスに入室し、1人1分の時間制限の中、送風により宙に舞う現金をつかみ取りしました。手足の動きは必死でも、大金を前に自然と笑みがこぼれ、夢のつかみ取りに大興奮です。集まった観客も参加者がつかみ取りする模様を羨ましそうに眺めていました。
参加者10名中で、最高金額獲得者は浙江省の衢州(くしゅう)から参加した陸さん。つかみ取りではボックス内で上へ下への大騒ぎをしていましたが、最終的には18300元(約34万円)をゲット。春節前の思わぬ「お年玉」に笑いが止まりません。
「年末に企業が従業員に支給する年末ボーナスはよくあることですが、観光地で観光客向けのこのような現金つかみ取りイベントは初めて」と地元の新聞を含め、各マスメディアも大きく紹介しているようです。何はともあれ、これだけの大金を拝んだ観光客やイベント参加者は笑顔で旧正月を迎えられますね!
参考:http://photos.caixin.com/2016-01-26/100903976_5.html#picture