100年前と変わらぬ姿を保つ、台湾の阿里山森林鉄道に海外メディアも注目

2018年9月24日、台湾英文新聞の中国語版によると、100年以上の歴史を持つ台湾の山岳鉄道、阿里山森林鉄道についてこのほど米CNNが注目し、特集を組んだ。

 

(桜の木の下を走る、阿里山森林鉄道の機関車 出典:自由時報)

 

阿里山鉄道森林鉄道は日本統治時代の1912年に誕生した、嘉義から海抜2451メートルの祝山の全71.4キロメートルを結ぶ、アジアで最も高い場所を走る狭軌の山岳鉄道だ。もともとはタイワンベニヒノキを輸送するために建設され、その後観光鉄道に変身。現在に至るまで世界で最も歴史的風情と自然の風貌を残した山岳鉄道として愛されている。

 

(日本統治時代の阿里山森林鉄道 出典:看中国)

 

1世紀も前の容貌を残しているこの鉄道は、今も木を材料とした本当の「枕木」を使っており、列車の方向を変えるには一度降りて手動で操作する必要がある。「この手応えが特に、自動化された電車にはない温かみを持っている」と語る車掌の廖さんは、鉄道好きが高じて6年前に教師を辞めてこの鉄道で働き始めた。「ディーゼルモーターの唸る音が好き。速度を切り替えると、モーター音の変化がはっきりと聞き取れる。幸い、ここは電車に置き換えられていないので、私にとっては天国のような場所」とのことである。

 

(木造建築の阿里山駅 出典:台湾英文新聞)

 

現地の人にとってみれば、阿里山森林鉄道は命の一部だ。ある人は「鉄道のそばで育った。祖父も父も『林鉄』の従業員だった。ここには私を含めた現地人の成長の記憶がある。もっと多くの人にこの鉄道を知ってもらいたい」と語る。阿里山森林鉄道では10月中の第3水曜日に鉄道のガイドツアーイベントを実施中で、歴史ある列車に乗りながらガイドによる解説が聞け、現地の料理に舌鼓を打つことができるという。

 

(情報源:https://www.taiwannews.com.tw/ch/news/3537021

 

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