香港・老舗の龍華酒店を訪ねる(1)

新界地区の沙田という所に、有名な龍華酒店(Lung Wah Hotel)がある。MTR沙田駅から徒歩15分程度、人通りも少ない村を通りぬけた場所にあるのだが、ここへ訪れる人は後を絶たない。

 

龍華酒店へ訪れる人の目的は、ズバリ 鳩料理。香港人に「鳩料理を食べるならどこ?」と聞くと、ここの名前は必ず列挙される中の1店だ。香港人は食べ物の味と値段にうるさい。値段に合わない味だと、店は直ぐに潰れる。そんな香港で長年営業を続けているのだから、やはり鳩料理といえばこの龍華酒店は外せないのだろう。

 

またこの龍華酒店は長い歴史の中で、ブルース・リーの映画のロケで使われたという説もある。

 

実際に、龍華酒店は1950年からホテルとして利用されてきた。現在はホテルの営業は終了し、レストランのみが残って同じ場所で営業を続けている。歴史ある当時のままの建物は今でも尚、レストランとして現代で生き続けているのである。

 

 

線路沿いの村のなかほど、丘高いところに龍華酒店がある。遠くから見ても、歴史がありそうな旧い建物であるのが分かる。

 

 

近くで見た様子。ここが古い歴史あるレストランだと知らない人は、ただの廃墟に見えるかもしれない。

 

レストランへのゲート。このゲートを潜り、階段を登っていく。初めて訪れる人は、少し勇気がいるような寂れた雰囲気だ。

 

 

階段を少し登ったところで、香港らしい獅子が迎えてくれる。

 

 

古いゲートのドアの取っ手やピンク色の壁は、古く歴史を感じさせる。とても絵になるスポットでもある。

 

 

そして、注目すべきはレストランまでの道のりである。ここには多くの赤いランタンが下がっており、夜は勿論のこと、昼間訪れても妖艶な雰囲気を醸し出している。

 

昼間の様子。ランタンに囲まれながらレストランまで向かうと、映画の中に迷いこんだような気がしてくる。

 

 

途中、緑溢れる庭がある。

 

 

勿論、夜の雰囲気は格別。真っ暗な中に浮かび上がる赤いランタンは、形容しがたい美しさ。

 

 

この様子を見たら、映画を撮りたくなるのも理解ができる。

 

実は、龍華酒店は有名な写真スポットでもある。食事をしない人もカメラを片手に訪れ、写真を撮っている。

 

次回は、レストランの内部や鳩料理をご紹介したい。(文・写真/香港コーディネーター 矢島 園子)

 

 

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