2014年3月27日、網易新聞網では、片足が義足という障害を克服して自転車で旅をする河南省新郷市出身の孫有志さんを紹介した。
準備万端!自転車で旅をする孫さん (出典:網易新聞網)
孫さんは、2009年大学入試に合格、山東省済南市の大学で、医学臨床を専攻とし、未来への期待や希望に満ち溢れていたときに、事故にあい、片足を失う。
片足を失った孫さんの世界はがらりと変わった。宿舎、学食、教室の3カ所だけが孫さんの生活空間となり、明朗活発だった性格も変わり寡黙となり、「歩くのが遅いからみんなの邪魔になる」と仲間と一緒に行動することも避けるようになった。
卒業が近づき、就職という大きな壁にぶつかった孫さんは、人生によけい悲観的となり、意気消沈する。そんな中、孫さんはある日突然、「旅に出て、人生のいきがいを探そう」と思い立つ。
きれいな青空のように爽やかな笑顔を浮かべる孫さん(出典:騰訊・大豫網)
最初の旅で目指したのは、中国の最北端である黒竜江省の漠河(ばくが)。この旅は、孫さんが中国全土を駆けめぐる起点となった。その後、泰山(山東省)に歩いて登ったり、梅里雪山(雲南省)の麓まで旅をしたり、一年をかけて足跡を残した土地は数知れず、遠く新疆カシュガル、チベット、大理(雲南省)などにも及んだ。
旅をしていく中で、孫さんも「障害は自分の心から生まれる。僕には他の人にできないことができるはず」とポジティブな思考へと変わってきた。
そんな時に、雲南省で障害をもつスポーツマンから自転車走行を習った孫さんは、お金をためて、約3,000元(約50,000円)のマウンテンバイクを購入。2014年、孫さんは自転車の旅を始める。
孫さんは旅を通じて「自分」と向き合った(出典:騰訊・大豫網)
初の自転車の旅で、武漢市に立ち寄ったときに自転車を紛失するアクシデントにみまわれた。自転車と一緒に大事なステッキと義肢装具用のボルトも紛失した孫さんは、途方にくれ、わらにもすがる気持ちで、SNSを発信し、自転車の行方について情報を求めた。
結局、自転車は見つからなかったが、事情を知った団体や武漢市民から、変わりのボルトや自転車が寄付され、その後無事に広東市に到着し、旅を続けることができた。
孫さんは新たな目標として海南島へ向けた自転車の旅を決めた。その旅を一つの区切りとして、旅を終えたら地元へ戻り就職、しばらくは安定した生活をする予定だと語った。
(情報源:http://news.163.com/14/0327/05/9OAPM5TD00014Q4P.html
http://henan.qq.com/a/20160810/046261.htm)
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