2017年7月2日、鳳凰網によると、中国最新の新型寝台特急が7月1日から正式に運行を開始した。
最新型寝台特急の外観デザイン(出典:鳳凰網)
この新型寝台特急は、全車両が独立した「コンパートメント」設計というぜいたくな仕様が特長。16両編成で、全車一等寝台となっている。定員は880人で、乗り心地の良さ、プライバシーの保護、そして多様化ニーズへの対応を重視した設計で、移動中のストレスを減少させ、快適な空間づくりのための設備やサービスに最大限の工夫がされている。
7月1日に運行したのは、北京南駅から上海駅へ向かうD311という寝台特急。出発は午後9時16分、夜間の移動により日中の時間を有効に使えるとビジネスマンの間では早くも話題となっている。
寝台は車内真ん中にある通路をはさんで、両側に位置し、全て二段式。これまでの寝台車と違い、ベッドの向きが列車の進行方向と同じ向きになっているため、より独立した個室空間を演出し、他人に干渉されないプライベート空間がつくられている。また窗ガラスも二層で二段式の上下段それぞれ独立して開閉ができるというこだわり。
清潔感あふれ、スタイリッシュな車内(出典:鳳凰網)
最新なのは、こうしたハード面だけでなく、さらにサービスなどのソフト面にもおよび、例えば、各寝台には、小さいながらもデスクが設置され、飲料やノートパソコンなどが充分置けるスペースがあるほか、今ではどこに行っても欠かせない電源もマストで設置されており、ビジネスマン大満足のサービスが完備されている。
また快適さへのこだわりもあり、運行時速250キロでも震動によるノイズを62デシベル(*普通の会話が60デシベル)までにおさえ、高速運行しても車内は静かだ。
また、現行の寝台特急よりも上段ベッドの空間が広く、従来感じる圧迫感がない。壁には背もたれ機能もあり、角度を自由に変えられるほか、空調も各段単独で調整できる。
移動中も仕事ができそうなプライベート空間(出典:鳳凰網)
快適な陸の旅を提供する今度の新型寝台特急は、その優れた設備とサービスから「移動ホテル」とも呼ばれ、早くも話題をさらっている。ただ、実際に利用を考えたとき、ネット民からは、「快適なのは分かるが飛行機で移動するより高い価格だ」、「設備は快適でも後は乗客のマナーが課題だろう」という辛口のコメントもある。とはいえ、今後の都市間移動の多様ニーズをさらに満足させる交通手段であることは確実である。
(情報源:http://qd.ifeng.com/a/20170702/5788431_0.shtml)
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