2017年6月13日、騰訊網はある作業員たちにスポットライトを当てた。
甘粛省甘南の盧維平さん、盧連順さん、盧龍さんは3人一組になり、岩場の坑道で洮硯(とうけん)となる石の採掘を行っている。40キロ近い石材を背負い、歩幅ギリギリの断崖絶壁を歩いて崖の下を目指す。一日多い時はひとり7,80キロの石材を採掘する。
甘粛省の洮硯は1300年余りの歴史があり、広東省の端渓硯、安徽省の歙硯、山西省の澄泥硯と合わせて中国四大硯と呼ばれている。洮硯は甘粛省甘南チベット族自治州卓尼県洮硯郷の洮河水泉の崖で採掘されており、唐の時代から皇帝や文豪、巨万の富を持つ商人によって愛されてきた文房四宝の一つだ。
盧維平さんたちの住む洮硯郷納尓村は、海抜の高い山の斜面にある為平地がほとんどなく、地元の人は石の採掘か薬草を採取してお金を稼いでいる。彼らは先人たちと同じ作業を繰り返し、生計を立てているのだ。
作業員の手はざらついていて、たこだらけだ。坑道を出たら、今度は死と隣り合わせの道なき道を一歩一歩慎重に歩き、石材を崖の下まで運ぶ。そして最後はロバに背負わせ、村まで4キロの道のりを下山する。このような生活を続けているせいか、今盧維平さんは40歳だが、実際の年齢より老けて見える。
盧維平さんの願いはこうだ。
「祖父は採掘に一生を捧げた。父は30数年。自分は20年余りが過ぎました。子供には村を出て、学を積んでもらいたい。この仕事は自分の代で最後にしたいんです。」
今日も彼は家族を思い、崖を歩いている。
(情報源:http://news.qq.com/a/20170613/023483.htm#p=1)
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