1月8日、中国の地方紙・齊魯晩報のウェブサイト「齊魯晩報網」が、毎年、旧暦の大みそかに中国国営テレビ局・CCTVで放送される国民的年越し番組『春節聯歓晩会』のコストを報道した。
毎年豪華な舞台セットが話題の春節晩会(齊魯晩報網)
中国版紅白歌合戦とも呼ばれる「春節聯歓晩会」は、舞台制作に驚くほど費用が費やされる。2009年、計2000平方メートルのLEDを使用し、その費用は1250万元(約2億900万円)に上った。2012年には、8000平方メートルの特大LEDパネルを利用し、1億5000万元(約25億800万円)程度に上ったとみられる。その後、2014年に徹底的なコスト削減が始まったが、これらの例から予測すると、毎年少なくとも3000万元(約5億200万円)以上、費用が発生しているとみられる。
特大LEDパネル(齊魯晩報網)
では、その費用はどこから捻出しているのか?もちろん広告費である。毎年、春節晩会の最前列のVIP席に座っている観衆は、春節晩会の「福の神」たちだ。報道によると、春節晩会の広告収入は、2002年で約2億元(約33億4300万円)、2006年で約4億元(約66億8700万円)、2010年には6億5000万元(約108億6600万円)に上った。近年は、確実に6億元以上(約100億3000万円)で、10億元(167億1700万円)という可能性もあるだろう。
芸能人の演出料は…?(齊魯晩報網)
出演者の費用はというと、多くの芸能人が知名度を維持するための公益活動の一環として参加しており、労働費として3000元(約5万円)程度を受け取るのみだ。地方で開催するイベントでは出演料が最大のコストとなるが、春節晩会では皆無に等しい。
しかし、近年、春節晩会のステージは大衆に受け入られなくなってきている。中国人が長年築き上げてきた習慣が今、廃れようとしている。コストが高い春節晩会に期待しますか?
情報源:
http://www.stardaily.com.cn/news/a/35662.html
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