三連休で賑わった台湾、新型コロナの感染者数は11日時点で41364人、死亡者数は36人と高止まり期間を徐々に抜け出しているようだ。
そしてついに今月13日に入国者の隔離免除が始まる。現在台湾のネット上は海外旅行に関する話題で持ちきりだ。もともと海外旅行を趣味としていた台湾人は非常に多く、コロナ禍の2年以上をもどかしい思いで過ごしていたであろう。
11日に日本の水際対策が大幅緩和された事で台湾の空港では日本行きの乗客で溢れカウンターにはコロナ前に見たような多くの人々の行列ができているようだ。台湾では「待ちに待った日本へ上陸できる!」という喜びの声で溢れている。
ネットニュースの見出しには免隔離(ミェンガーリー)の言葉が並んでいるが、実際には台湾では「隔離0日+7日間の自主感染防止期間」が設けられているのでまだコロナ前の状況に完全に戻ったとは言えないのだが、隔離が必要だった期間と比べれば入国がかなり便利になったと言えるだろう。
免隔離が発表されて以来、海外行きのチケットが値上がりし、なかなか買えないという事態が起きている。台湾の航空会社タイガーエアが10月5日に指定の路線1010元〜の販売セールを実施したところ、アクセスが殺到し暫くサイトに繋がらないという事態が発生している。これからも各航空券サイトでこのような争奪戦が勃発することだろう。
なお政府が9月22日に隔離免除を発表した際、日本行きの航空券は2万元以上(日本円で9万円)に跳ね上がっており「お金持ちしか行けない。」という悲鳴が各地で聞こえてきているようだ。
このままチケットの価格が値上がりし、海外旅行へのハードルがコロナ前より高くなるのでは?という声も多く聞こえるが、「将来的なチケットの価格はまだ分からない、需要によって航空会社が増便する事もある。」との旅行業者の声もある。年末までには海外旅行をする台湾人の数はコロナ前の5割に戻るだろうと言われており、11月〜12月には座席数が増え、購入可能な状況になるが、価格の問題もあり多くの人が「行きたいけど行けない。」という状態に陥るのではとも言われている。
また、台湾では現在もマスク着用の義務が続けられており、マスクをしないのが当たり前となった外国人との接触が多くなる事から感染を恐れ出国を控える人も多い。また既に有給休暇を使い果たしてしまったサラリーマンも多くいる為、隔離が免除されたからといって一気に海外旅行需要が増える事はないだろうという見方もある。
実際にコロナ前の状況に戻るのは来年以降なのでは?という意見が多いようだ。
またコロナ前のように気軽に台湾に旅行できる日がはやく来る事を願ってやまない
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