日本のコロナ感染者が一気に減っていた今週、台湾ではBA.5を中心とした感染が急激に増え始めている。9月13日の時点では感染者が4万人台にまで増えている。特に新北市では9千人を超えており、人々の間で緊張が走り始めている。しかしながら日本と同じく「コロナ慣れ」した台湾人も多く、マスクが欠かせないながらも日常生活を楽しんでいるようだ。
ただ、気になるのが「重複感染」だ。既に1.4万人を超えており、一度感染しある程度の抗体ができたと思いきや再度感染する人々も増えているようだ。またワクチン を4打接種したにも関わらず感染してしまうケースも多く、なかなか完全には終息しないコロナウィルスに落胆の声も聞こえるようだ。
9月10日は台湾人にとって非常に重要な年中行事「中秋節(ジョンチョウジエ)」であり、多くの人々が年に一度のイベントを楽しんでいたようだ。
中秋節の前になるとスーパーでバーベキューセットが販売される
こちらのブログでは毎年のように紹介しているが、日本の中秋の名月はすすきにお月見団子を想像するが、台湾では家族や親戚、友達とバーベキューを楽しむのが定番である。
スーパーでは焼肉用の味付き肉の売り場が
このお月見とバーベキューの不思議な風習、かつてテレビで放送されていた焼肉のタレのコマーシャルが「中秋節には焼肉を!」と宣伝した事がきっかけで、何の伝統的な理由もないのだ。日本の恵方巻を食べる風習がコンビニエンスストアのマーケティングによって広まったのと似ているようだ。
環境意識の高い台湾だが、このシーズンには多くの使い捨て食器が売られる
可愛らしい表情のフルーツたち
台湾では文旦を「柚子(ヨウズ)」と呼び、写真のように表情をつけたり、ペット用の帽子にして写真を撮りSNSで発信するのも流行っている。
今年の中秋節はBA.5の感染者が増加している為、入国検疫者や感染者とその同居人はバーベキューに参加しないように呼びかけられている。
台湾の年中行事にも様々な影響を与える新型コロナウィルス、一刻もはやい終息を祈るばかりだ。
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