上海で『外灘（バンド・ワイタン）』と聞くと、クラシカルな西洋建築群が立ち並ぶノスタルジックな景色、東方明珠塔（東方テレビタワー）や高層ビル群のライトアップされた景色が思い浮かぶかと思うが、近年、周辺の開発が進んでいて、人気の“推し”エリアは、『外灘』の北側・『北外灘（ベイワイタン）』。
話題のレジャースポットから大型ショッピングモール、多彩なアート建築が集まる、地元でも今、最もホットなエリアなのだ。その『北外灘』でも注目を集めているのが、『北外灘濱江緑地（ベイワイタン・ビンジャン・リュゥディ）』と呼ばれるエリア。『虹口濱江（ホンコウ・ビンジャン）』と呼ばれることもある。
緑あふれる遊歩道も市民の憩いの場に！（上海）
この『濱江緑地』には、SNS映えする景観のほか、緑あふれる遊歩道、貨物船や遊覧船が行き交う黄浦江、対岸の高層ビル群といった風景が広がり、様々な景色が楽しめるエリアなのだが、いわゆる『外灘』と呼ばれている夜景スポットと比べ、観光客は少なく、地元市民が散策をしたり、ベンチに腰掛けて雑談するなどと憩いの場にもなっている。
四季折々の花や植物を楽しむことができるのも魅力（上海）
ここでの若者のお目当ては、卵型をした不思議なオブジェ⁉︎で、“水晶球”とか“水滴”と呼ばれるスポット。鏡のような表面で、周りの景色と融合しているのが特長で、網紅（ワンホン/ネットで話題、人気のあること）スポットとしてSNSサイトでの投稿も多く、話題になっている。
晴れた日に、このオブジェと上海のランドマーク・東方明珠塔を入れて撮影すれば、とてもフォトジェニックな一枚になる。
人気スポットの『水晶球』（上海）
ここでは、ショート動画を撮影したり、写真を撮影したりする若者や地元市民が、マナー良く順番を待って、ベストショットをねらうが、周りの目を気にせずにポージングをしたり、ダンスをしたりして撮影する姿を見ると、微笑ましさすら感じる。
晴れた日をねらって“映え写真”を撮影！（上海）
このエリアの道路を挟んだ逆サイドに、「上海白玉蘭広場（複合ショッピングモール）」があり、地元で人気のカフェやショップも多く立ち並んでいるので、散策帰りにこちらでちょっと一休みするのもOK。地下鉄の出口からも徒歩圏内と、交通のアクセスも抜群。
上海観光ツアーでは、ほとんど訪れることはなく、知る人ぞ知る穴場だが、旅の息抜きとしてもぶらり訪れることができる散策スポットがたくさんあるので、北外灘の『濱江緑地』は上海旅行で是非立ち寄りたいエリアだ。
北外灘濱江緑地：上海市虹口区東大名路358号
最寄り駅は、地下鉄12号線「国際客運中心」駅
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