感染者が徐々に減ってきた台湾の現在をレポート

感染増加の高止まり期をなんとか抜け出せそうな台湾。ピーク時には8万人台が続いていたが、日曜日には3万人台にまで感染者が減った。土日の検査数が減少する事も原因として挙げられるが、徐々に感染者数が減ってきているのは事実だ。しかしながら死亡者数は連日100人を超えており、まだ油断ができない状況だ。

 

感染ピーク高止まり期に撮影した迪化街の様子

 

やはり他の観光地と同じようにかつて多くの日本人観光客が賑わった迪化街も去年警戒レベル3が発令した時よりも人流が減った。」と店舗経営者は口を揃えて言う。現在は感染者の減少とともに、人流も徐々に戻りつつあるが、市民の間にはまだ警戒心があるようだ。

 

日本ではもはやウィズコロナの生活が始まり、夏に向けてマスクを外す傾向にあるが、台湾では今、子供の重症化やMIS-Cと呼ばれる感染当初軽症だった人が約1ヶ月後に突然高熱や吐き気、肺炎を起こしICUに運ばれるという症例が相次いでいる。

 

政府はウィズコロナに向かって舵を取り始めたが、相次ぐ高齢者の死亡と子供の重症化により、市民にはいまだ警戒心を取り払えない人が多くいる。

 

更に先週中央指揮センターの陳時中氏が感染してしまい、隔離生活に入り暫くの間リーダー不在の会見が続いている。発熱と「骨が痛くなる程の酷い咳」と戦っていた陳氏、喫煙歴もあり65歳以上という年齢から重症化が心配された。更にネット上で騒がれたのが「過去に接種していたワクチンの種類」だ。陳氏は他国から寄付されたA社のワクチンを2回、台湾産のワクチンを1回打っていたのだが、それが研究の結果「最も保護力が弱いワクチンの組み合わせ」と判明し、「指揮センターの司令塔が最弱のワクチンとは…」と驚きの声があがった。

思えば当時、陳氏は全く人気のなかったA社のワクチンを自ら率先して打ち、

「今打てるワクチンが一番良いワクチン」と市民になんとか接種を呼びかけていた…。今となってはワクチンの効果はどのメーカーが良いのかは分からないという意見もあるが、恐らく寄付した国にも気を遣っていたのであろうが、トップの指揮官には保護力の強いワクチンを打ってもらうべきだったのにと少々気の毒に思えた。

 

ちなみに陳氏は現在軽い咳程度に落ち着き、会見は出られないものの、オフィスには復帰したようだ。

 

コロナの一刻もはやい終息を願ってやまない。

 

 

 

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