大規模菓子チェーン店の「優の良品」が営業停止

6月第1週目、香港では誰もが知る菓子チェーン店である「優の良品」(AJI ICHIBAN)が全店舗を閉店する、というシとてもョッキングなニュースが香港内を駆け巡った。

 

因みに同店舗は平仮名の「の」が入った店名を使っているが、実はれっきとした香港企業である。ピーク時には100店舗以上もの展開がされており、まさに香港の至る所で目にすることができる店であった。

 

同店は昔はキャンディやチョコレート、ドライフルーツやドライミートといった乾きものの類を量り売りする手法をメインとして販売を行っていた。まさに香港のローカルでよくある販売形態であり、好きなものを好きなだけ入手したり少ない量から試せたりするという事で筆者もよく利用していた店舗である。

 

またこの店のドライマンゴーが甘くおいしいとの話を友人から聞き、以来自分用や家族用だけではなく、会社などのへもお土産をこの店で買い求め、配って歩いた。筆者のような人も少なくなく、まさにローカル、観光客のどちらも訪れるショップとして、どんどん成長をしていったのである。

店舗はショッピングモール内、路面店だけにとどまらず、観光地の近くや空港までにもあったと記憶している。

 

そのうち中国本土からの観光客が増えてきてた為に、量り売りや小さな小袋売りのスタイルから大袋の大量な容量が入っているパッケージを取り扱うスタイルが主流に変わっていった。

そうする事で少しずつ小袋を買い求めたい日本人や他の観光客が少なくなり、どちらかというと中国からの観光客向けを主体とするスタイルに切り替わっていった印象を受けている。とはいえ、この店は香港を好きで訪れた世代の日本人なら誰もが訪れたであろう有名店であり、営業停止を寂しく思う日本人も少なくはないであろう。

 

今回全店舗閉店となった理由は、コロナにより世界の観光客のみならず大陸との行き来さえもできなくなった事による影響に由来するといわれている。

 

優の良品香港

MTR沙田駅内にあった優の良品も、閉店していた

 

今回閉店のニュースが香港内で大きく話題となったわけであるが、実際同店からのオフィシャルな案内は出ていないとのことだ。客が店を訪れたところ店内が空っぽになっていた事がきっかけで広まった話であると言われている。その後関係者から閉店の事実が認められ、またホームページを開いても閲覧ができなくなっている。

 

香港はコロナ前も内部情勢の関係で1年ほど観光客が訪れ難い状況があった。そしてその後すぐコロナとなり、既に数年が経った。

この数年間、これぞ香港というアイコンのような店やワールドワイドの有名ショップが相次いで閉店、または香港から撤退をしている。時代がもの凄いスピードで移りかわっている最中である。

 

 

 

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