上海に日本の「駅弁」文化が上陸!高リピート率で、「駅弁」ファン増加中!?

秋の行楽シーズンがやってきた。コロナ禍下であるが、各地の感染者数も少しずつ落ち着いてきている中、予防対策をしっかり、密を避けつつ、周辺のプチ旅行などに出かける人も少なくない。

 

行楽の楽しみといえば、旅先のグルメは欠かせないが、道中の「駅弁」を楽しみにしている人も多いはず。日本で、日頃、何気なく手にしているこの「駅弁」が、実は海外観光客に大人気で、「駅弁」を食べることを訪日観光の目的の一つにしている海外ファンも多い。

 

上海でこの「駅弁」文化を広めたいと、デリバリー&ピックアップ専門店をオープンさせたのが「駅の舎」の社長・李春光さんだ。

 

上海・駅弁ファンの李社長

熱烈な駅弁ファンの李社長(上海・店舗前にて)

 

李さんは、日本での在住・在職経験があり、「駅弁」にすっかり魅了された一人。味が美味しいだけではなく、パッケージから盛り付けまで美しく、そのうえご当地の名物がはいっている「駅弁」に感動し、自身で「駅弁」を手がけることを決意した。

 

満をきして2021年春、上海に第一店舗目の「駅の舎」をオープン。ここ2年ほどは新型コロナウイルスの感染拡大があり、消費者に対するフードデリバリー市場が急成長した時期で、ぜひ健康で美味しい「駅弁」を提供したいと、安全・安心のもと、手作りで一つ一つ丁寧に作りあげている。

 

手作りにトコトンこだわる李さんだが、その理由をたずねると「手間暇をかけたものは絶対においしい。これは絶対!」と力強く答えた。李さんのこの強い信念のもと、食材の選別から仕込みまで徹底して「手作り」にこだわり、日本の「駅弁」の味を再現する。

 

上海・デリバリー&ピックアップ専門のお弁当家さん

デリバリー&ピックアップ専門の弁当屋さん(上海)

 

そのような努力のかいもあり、SNSや口コミを中心に広がり、リピート率も高い。現在、毎月3,000食ほどを販売する。販売がスタートしてから順風満帆のように見えるが、李さんもさまざまな悩みを抱えている。

 

例えば、こだわりの食材を使うため、食材コストが高くなり、必然と値段も、一般にランチに使う金額からすると、やや高めの設定になってしまうことだ。食材の新鮮さや安全性については譲れないので、金額はこれで勝負すると、ブレない李さん。駅の舎の「駅弁」は58元(約980円)から。

 

上海で”駅弁”!?

味もよく、盛り付けも美しいとリピーター続出!(上海)

 

また、お店の厨房の広さでは、一日に手作りできる「駅弁」の種類や量も限られてしまうことだ。それでも、現在は、「チキン南蛮弁当」、「カツ丼弁当」、「特選牛肉弁当」など十数種類ある。さらに、時間限定で「萌えキャラ弁当」を販売するなど工夫しつつ、品質を下げずに、「駅弁」ブランドを広めていく仕掛けをしている。

 

「品質を保ち、美味しく作れば、お客様は必ずついてくる」と自信をもつ李さんの夢は、中国の高速鉄道駅構内で、各地の名産を食材としたご当地弁当を販売すること。

 

近い将来、中国を訪れたとき、なじみのある「駅弁」という字を見かけるようになるかもしれない

 

 

駅の舎:上海市黄浦区南京西路388号仙楽斯広場4F

 *デリバリー&ピックアップ専門。団体は事前予約要。

 

 

 

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