コロナを乗り越えた台湾ドンキホーテの現在をレポート

長い夏が終わり秋が訪れた台湾、今週は青い空が広がり心地よい風が吹く秋らしい陽気に恵まれていた。新型コロナによる感染者数も0の日が3日続き、警戒レベルの緩和に向けてまた一歩踏み出した所だ。しかしながら日本と同じく、冬には更なる感染ピークを迎えるだろうと皆警戒しているようだ。

 

デルタ株の押さえ込みに二度成功した台湾だが、感染、ワクチン接種後の死亡率の高さが心配な点だ。そして何より海外からの観光客が急激に減少した事で経済的な打撃が非常に大きい事も今後の課題として挙げられる。

 

今回は以前こちらのブログで紹介した西門町にあるドンキホーテのその後についてレポートしようと思う。

 

招き猫(?)となったドンキのキャラクター“ドンペン”招き猫が好きな台湾人のツボをおさえている

 

台湾初出店となるドンキホーテは“台湾の原宿”と呼ばれる西門町にあるのだが、その西門町がある萬華地区は今回のコロナ感染が最も深刻なエリアとして知られている。

よって感染ピーク時には西門町も殆ど人が歩いていない状態が何日も続いていた。その後100店舗以上の店が閉店を余儀なくされたと報道されている。ドンキホーテも恐らく多大なるダメージを受けていただろう。

 

店内の所々に消毒用アルコールが設置されていた、感染対策に余念がない

 

筆者が足を運んだのは金曜日の夕暮れ時。さすがに開店時のような大賑わいではなかったが、菓子売り場や日用品のコーナーには沢山の客が訪れていた。

 

日本の味が手軽に楽しめる惣菜コーナー、売り場によって人の流れが違うようだ

 

オープン時と比べて最も変化があったのは野菜、果物などを扱う青果コーナーだ。

 

芋、芋、芋、ただひたすらさつま芋が並ぶ

 

オープン時には日本の農産物を数多く扱い、青果に力を入れていたのだが、やはり台湾での展開は難しいのか、以前のような日本輸入のネギや大根、葉物野菜はすっかり姿を消していた。

 

果物は贈答品になるような品種が多かった

 

台湾在住の日本人としては非常に残念だが、やはり台湾人にとって果物は市場や近場のスーパーで手軽に購入できる物であり、野菜も日本の野菜と並ぶ程、品質が向上してきている。特に葉物野菜等、輸入後の鮮度を保ちながら店に並べ続けるのはやはり難しかったのかもしれない。

 

以前よりエリアが広がったペット用品コーナー

 

日本で流行った商品を積極的に取り入れているのが分かる酒売り場

 

外の屋台コーナーには射的が登場

 

オープン当初と比べると商品のラインナップはかなり変わっていた。やはり台湾人のニーズを考えながら店舗運営をしていくには、いろいろな試行錯誤があるようだ。

 

しかしながら、店に足を運ぶたびに感じる台湾人客への“おもてなし感”は非常に素晴らしい。見ているだけでも楽しくなるディスプレーや店員達の素晴らしい接客は日本文化の良い点を台湾でそのまま再現しているようだ、日本ロスとなった台湾人の心に響いている事は間違いないだろう。台湾在住の日本人も応援の意味も込めてぜひ積極的に足を運んでほしいと思った。

 

 

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