1904年以来香港島市民の足として親しまれている香港トラム。ゆっくりと香港島を東西に走る２階建てトラムのその姿は、香港を代表する景色の一つとも言える。
カラフルな広告をまとって走る香港トラム
そのボディー全体を覆う広告も楽しみの一つ。カラフルな広告は目を引き、宣伝効果も抜群だ。しかし本来のトラムカラーは、香港の街中でよく見かける「深い緑色」なのである。景気が良いときは緑色のトラムをほとんど見かけることはなく、景気が悪いと企業は広告を控える為、本来のトラムカラーである緑色の車体を多く見かけるようになる。
そしてこの度このトラムの緑色がパントン社の色見本に採用され、「香港トラムグリーン」という名前がつけられたのである。パントン社とはアメリカに本社を置く色見本の基準を作成している企業だ。
緑色の車体のトラムには出会えなかったが、こちらがトラム駅の看板にも利用されているトラムカラー
トラムだけではなく、香港の至るところで見つけることができる美しい深緑。これが世界基準の色見本に香港トラムの名前で採用がされたことは、トラムファンでなくとも嬉しい知らせである。
こちらの写真は期間限定でオープンしていたトラムのポップアップストア。そこでもトラムグリーンがふんだんに使われていた。
ポップアップストアでみかけたトラムグリーン
ポップアップストアでみかけたトラムグリーン
トラムの2階から見かけた、トラム駅に設置されたトラムグリーンの看板
香港の町を歩く際は、香港トラムグリーンをぜひとも見つけながら楽しんで街歩きをしていただきたい。
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