新型コロナウィルスによる感染者の数が大幅に抑えられてきた台湾、今週は感染者数が5人以下の日が多く、人々にも安心ムードが漂い始めてきた。店内飲食が解禁になってから、街も徐々に活気付き感染対策を気にしながらも
少しずつ普段の日常に近づこうとしている。
店内飲食が解禁となった大型スーパーのフードコート
しかしながら、まだ完全にウィルスを排除できたとは言い切れず、日本をはじめとする各国のデルタ株による感染爆発のニュースも影響し、店内飲食解禁後に実施されたYahoo台湾が調査したアンケートによると、6割以上の人が「まだ感染が心配なので店内飲食はやめておく。」と回答している。完全な日常に戻るにはまだまだ時間が必要なようだ。
アクリル板で仕切られたテーブル、向かい合わせにならないように椅子を排除している
各テーブルにこの場所に座らないようにという注意書きが貼られている
感染者が大幅に減ってはいるが、まだまだ油断できない為、どの店でも一丸となってコロナ対策を実施している。
世界中にコロナが蔓延してから、ほぼ毎日コロナのニュースで埋め尽くされ、気が滅入るような世の中だが、先日閉会式が行われた東京オリンピックはコロナの憂鬱を忘れさせてくれる程、台湾人の心を掴んだようだ。
今回のオリンピックで台湾が手にしたメダルは金メダル2個、銀メダル4個、銅メダル6個、合計12個で歴代最高を記録した。柔道男子60キロ級の楊勇緯選手による銀メダルから始まり、金メダル候補と言われていたウエイトリフティング女子59キロ級郭婞淳選手による安定の金メダル、そしてバドミントン男子ダブルスの王齊麟選手、李洋選手のペアが中国を破り金メダルを獲得した際は台湾全島で祝福ムードが漂った。日本のネット上で残念な評判であった開会式、閉会式に関してはやはり台湾人の間でも同じように言われていたが、招かれた側の台湾としては日本に対し「コロナの大変な中、オリンピックを開催してくれてありがとう。」という感謝の声が非常に多く、「コロナ禍の無観客開催による日本の経済の損失を、ぜひ私たちがコロナ後日本へ遊びに行く事で埋め合わせしよう。」という声がネット上に広がり、平和の祭典ならではの暖かいムードに包まれた。
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