コロナウィルスの世界的蔓延により海外旅行が出来なくなってからもうすぐ1年の月日が経とうとしている。台湾人に多く見られる「哈日族(日本好きの台湾人)」にとっては日本に1年近く行けていないのはかなりの痛手のようだ。「日本ロス」と言えるような現象を台北の各地で感じることができる。
そんな「日本ロス」も限界に近づいてきた台北っ子に実に嬉しいニュースが舞い込んだ。
日本最大級の大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」が台湾の原宿とも呼ばれている街西門町にオープンするのだ。既に香港の店舗が話題になっているとだけあり、ネット上でも人々の期待の声を目にする。
台湾ではドン・キホーテは中国語で「唐吉訶德」発音はタンジーカーダーといい、日本語の発音とはかなりかけ離れた感じである。しかしながらドン・キホーテの台湾進出は在住の日本人にとっても非常に嬉しいニュースだ。
そこで筆者も1月19日のオープン当日に足を運んでみた。
長蛇の列、当日はコロナ対策の為もあり入場制限が出されていた
待ちに待った台湾初進出に心を踊らせる台湾人や在住の日本人が数多く訪れ、取材陣の姿も大勢見る事ができた。それだけドン・キホーテの進出は台湾人では大きな話題となっている。
「DON DON DONKI西門店」では日本のドンキと同じようにコスメやスキンケア商品等のドラッグストア系の商品やスナック類等の食品が充実している事以外に、日本では見られない生鮮食品や惣菜類にも力を入れている。(台湾での店名は「DON DON DONKI」、中華圏の人々に馴染みやい発音である。)
日本産のリンゴや生きたままの貝類、新鮮さが売りの寿司など、実に台湾人のツボを理解した日本のグルメが店内に多く並べられている。
人気のりんごは全て日本産、台湾の果物店も顔負けの品質&品揃えだ
サーモン、大トロなど台湾人に人気の寿司ネタが勢揃い
にぎり寿司は日本で食べる鮮度とほぼ同じ、他店では真似できないコスパの良さだ。
夕方にはほぼ完売に近かった惣菜コーナー
惣菜は日本人スタッフと台湾人スタッフが試食を重ねて作り出したこだわりの味だ。
台湾人に大人気のスープカレー、これで日本旅行ロスを回避できるかも
商品ラインナップを見るとかなりのリサーチ力が伺える。台湾人が日本旅行で爆買しそうなスナック、美容グッズなどが特に店内には多く積まれていた。
そしてもう1つの魅力が日本の店舗よりも豊富な店内ディスプレーだ。
春の日本の花見を彷彿とさせるような天井のディスプレー
紅葉が好きな台湾にはたまらないであろう、秋をテーマにしたディスプレー
どの売り場に行っても日本を感じさせられる、まるでアミューズメント施設のような1日いても飽きない造りになっている。
店頭は常に黒山のひとだかりだ
24時間営業で日本直送の商品が手頃に買えるとだけあり、これからの台湾での日本商品、店舗にかなりの影響力を与えそうだ。台湾人の食生活、文化をも動かす勢いのあるドン・キホーテに今後も目が離せない。
DON DON DONKI 西門店
台北市萬華區西寧南路123號
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