今年も始まった「双11」のテーマはスピード、決済して5分で配達完了!?

 

中国で毎年11月11日に開かれるEC祭りの「双11」。今や中国のみならず日本をはじめとする世界各国でも同じ時期に同様のセールが行われるようになったが、「本場」中国での今年の目玉は「キャンセルする暇がないほどの配送の速さ」のようである。

 

■決済完了からわずか5分で商品到着
11月1日に始まった天猫の「双11」プレセールでは、同日午前0時35分、わずか5分前に代金の決済を終えた浙江省杭州市の男性宅に注文品が届いた。また、同様のプレセールを実施している京東も、黒竜江省の国境付近に住む女性が注文した口紅が、やはり代金の決済を終えてわずか6分で到着したことを発表している。

このほか、ネット上では「夜中に注文した商品を、起きてキャンセルしようと思ったら朝に宅配便が来てしまった」といったような書き込みが相次いでいるという。

 

■「超速配達」が実現できた理由
決済完了からわずか5分で荷物が届くという信じられないスピードの配送サービスはどうやって実現されているのか。それは、配送業者が網の目のように細かい配達拠点を設けていることにありそうだ。配送業者は今年の「双11」に向け、多くの販売業者と提携して予約注文が入った時点で商品を注文者に最も近い拠点に配送するシステムを確立、注文者が代金をすべて払い終えた瞬間に配達員が最寄りの拠点から出発し、荷物を送り届けるのである。

また、今年は物流網のパンクを防ぐため、例年とは異なり1日からのプレセール、11日からの本セールとセールを2段階に分けたことで物流のキャパシティに余裕ができたのも、「超速配達」の実現を後押ししたようだ。

 

■物流業界の「スマート化」も大きな要因
さらに、中国では早い時期から物流業界に人工知能やビッグデータ技術を導入しており、倉庫ではロボットによる包装、仕分け作業が実現している。最寄りの拠点から受取までの「ラストワンマイル」の配送を担う無人ロボットの開発も各社で競うように進んでおり、新型コロナウイルスによる混乱があったことでその動きはさらに加速した。

膨大なマンパワーとリソース、そして圧倒的な顧客ニーズの存在により、中国の物流業界は爆発的な進化を遂げることになりそうだ。

 

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