作者不明のほっこりニットアートが出現

今日は、ほっこりする話題をお伝えしたい。

 

ここ数年、ニットアートが各地で出現をしている。実はニットアートというのは筆者が心の中で名づけた名前だ。本当のところこのアートがどう呼ばれているのか定かではないが、物としては毛糸で編んだ可愛らしいぬいぐるみを街に飾り付けたものである。

このニットアート、今までどんな場所で見ることができたかというと、セントラルの石階段が有名なポッティンジャーストリートではクリスマスやハロウィンの時に観光客の間で大人気となった。

また昨年は若者の街コーズウェイベイのショッピングストリートに飾りが現れた。

 

実際この分野では有名な方の作品であるのかもしれないが、一般的にこういったストリートアートは作者が分からなくても作品が面白ければ、SNSでどんどん発信されて多くの人が見にいっている。

 

今回ご紹介するのは、香港島の端・ケネディタウン(堅尼地城)の海に面して設置されたニットアートである。

ケネディタウンの海辺は目の前をマカオや離島行きのフェリー、そして貨物船などが行き交う。また、台風のときには荒れ狂う海の中継が行われる場所である。

 

ケネディタウン前の海。前に見える橋は、九龍半島と空港のあるランタオ島を繋ぐ橋。

 

ケネディタウンの海辺という情報しか分からなかったが、このあたりかと場所の検討をつけて訪れてみたところ、ニットアートに出会うことができた。

ニットアートたちは海に向かって設置されていたので正面の顔がよく見えないのが残念だが、とても可愛らしいことこの上ない。そして人形たちの風貌から察するに、どうやらこれは中秋節およびハロウィーンの時期に設置されたものらしい。

これはよく中秋節のランタンで使われるウサギをモチーフにしたもの。

 

ウサギが鼻をくっつけているのが可愛い

 

こちらは家族団らんの様子を表したものであろうか。

左からお母さん、子供、お父さんといったところか

 

最初は何か分からなかったが、どうやらカタツムリと亀のようだ。

憎めない顔をしているカタツムリ(手前)

 

横から見た時は何か分からないものだったが・・

 

後ろから見ると、ドラキュラとコウモリだと分かる。

海と空に向かって設置された可愛いニットアート

 

SNS内の情報によると、最近クリスマスバージョンが新しく追加された模様だ。

最近は暗い話の多い香港だが、こんなほっこり心が温まるアートであれば、市民も大歓迎といったところであろうか。(文/写真 香港コーディネーター 矢島園子)

 

 

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