4月1日に公布された新年号「令和」は台湾でも大きな話題となり、日本とほぼ同時刻に台湾のネットやテレビのニュースで取り上げられた。
台湾人の日本への関心度は非常に高く、日常生活の中で「リーベン(中国語の「日本」)」という言葉を聞かない日がないといっていい程だ。
もちろん日本と同じく新年号に対し台湾のネット上でも多くの意見が飛び交った。
中でも多かった意見が「令和」の発音が「你好(こんにちは)」の台湾語発音と同じだという意見だ。多くの親日派の台湾人がこの思わぬ共通点に喜んでいるようだ。
また、中国語の意味合いを考えても「令和」は非常に美しい言葉であり、台湾でも歓迎ムードが起きている。(それは大げさではないか?と思う人もいるであろうが、台湾には「自分の祖先は日本人なのだろう」「日本人になりたい」と公言する程の日本好きが非常に多く、外国である日本に対してまるで自分の国のように関心を抱いているのだ)
台湾でもこの新元号ブームにあやかる企業がいくつかある。日本物産展を開催している台北のデパートは公布にちなんで割引セールを行ったり、旅行会社もそれにちなんだ格安日本ツアーを売り出したりと、商売好きの台湾人ならではだ。
また今回多くの台湾人の話題となったのが政治や時事ネタなどを面白おかしく紹介する人気フェイスブックページ「老天鵝娛樂」が紹介したコラージュ画像だ。
日本でも話題の人物の風刺を交えたコラージュ画像が「クソコラ」などと言われネット上で話題となるが、台湾でもネット職人たちが絶妙なコラージュを作り出している。
新元号の2文字が書かれた額縁を持つ官房長官の画像を、台湾の政治家にそれぞれに合うとされる文字の額縁を持たせた「新元号公布コラージュ」だ。
「連任」の2文字を持ち、次の総統の座も狙い続ける蔡英文総統
(出典:老天鵝娛樂)
「発財」の2文字を掲げる高雄市長の韓国瑜氏、右下は台北市議員の王世堅氏、左下は行政院前院長の頼清徳氏。
中国の習近平主席においては、額縁ではなく蜂蜜の壺を掲げていた。
ユーモアたっぷりの風刺には1万以上の「いいね!」が押されている。
参考:https://tw.news.yahoo.com/臉書社團kuso政治人物-政客年號-有哏逗趣-110214117.html
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