上海のショッピングモールで最近よく見かけるようになったのが「撸猫(ルゥマオ)」カフェや「保護猫」カフェといった「猫」関連のショップだ。続々とオープンしていて、「猫ブーム」の定着を感じる。ちなみに「 撸猫」は「猫を撫でる」という意味。
「保護猫」活動が盛んな上海
近年、中国に空前のペットブームが来ていると言われるが、街中でも動物関連のショップが増え、猫カフェ以外にも柴犬カフェ、アルパカカフェ、カピバラカフェ、うさぎカフェ、アヒルカフェといった動物カフェがSNSでも話題に多く上がっている。こうした動物・ペットブームを牽引していると言われるのが、消費力のあるZ世代(1995年〜2009年生まれ)で、日本同様、ペットとして人気なのが犬と猫。
猫を見ているだけで満足⁉︎
とくに猫は、ここ数年でその人気が急上昇している。猫をペットにする理由としてよくあげられるのが「散歩不要で、一人暮らしでも飼いやすく、室内飼いに向いている」ということ。愛嬌のあるしぐさでも多くの若者を魅了し、ストレスを感じる生活において、「癒しの存在」となっているようだ。
ショッピングモール内のペットショップ(上海)
ところで、ペットショップやオンラインショップで手軽にペットを購入できる環境がある反面、簡単に捨ててしまう飼い主も増え、上海の街を歩くと「野良猫(保護猫)」に出会うことも多い。
ボランティアで運営する「上海領養日」
そのような情況もあってか、上海で保護猫活動が盛んに行われている。例えば、ショッピングモール内にある「上海領養日(保護団体の名称)」は、公益活動として保護猫の新しい家族を探すサービスを提供しているが、引き取られた後もWechat(ウィーチャット/微信)で猫の状態などをフォローするサービスもしている。新しい家族になじめない、或いは何らかの事情で飼えないなどといった理由で、引き取られた後、再び「野良猫(保護猫)」になることを防ぐためだと言う。
“保護猫・保護犬”概念店・「御猫苑」(上海)
同一ショッピングモールに入っている「御猫苑」でも、「保護猫や保護犬」を紹介している。
上海市民の関心も高い「保護猫活動」
公益的な「保護猫カフェ」が登場するなど「保護猫」を紹介することで、飼い主としての責任や管理を浸透させていく活動も増えている。
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