今週、上海では、「海棠花(ハイタンホゥア/ハナカイドウ)」が満開を迎え、市民に本格的な春の訪れを伝えている。約1500株の「海棠花」が植えられている上海の人民公園には、週末はもとより、平日でもこの「海棠花」を写真におさめようと多くの市民が訪れる。
毎年多くの花見客でにぎわう人民公園(上海)
この人民公園は広さ約14万㎡で、上海市の中心地にある人民広場内にある。周辺に上海随一の繁華街である歩行者天国・南京東路やオフィスビル、ショッピングモールなどビル群も多い中で、緑あふれるこの公園は、都会のオアシスとも言え、市民にとっても憩いの場所となっている。
週末には多くの市民が訪れ賑わう(上海)
早朝には太極拳、広場ダンス、体操や運動をしている市民でにぎわうが、公園内は広いので、日中では場所によって周囲の喧騒とは違う静けさが広がる。鳥のさえずりが心地よく聞こえ、何もしなくても心が癒されるようだ。また、季節ごとに四季折々の花や緑を楽しめるとあって、散歩したり、ベンチで休息したりする人も多い。
静けさの中で自然を感じるひととき(上海・人民公園)
ちょうど今の季節、3月になると、公園内にうっすらと濃淡のあるピンク色の景色が広がってくる。遠くから見ると、桜が咲いているかのように見えるのだが、近づくとそれが「海棠花」だと気づく。
風にゆれる花びらもロマンチック!(上海・人民公園)
満開に咲く「海棠花」のアーチをくぐっていくと、見渡す限り“ピンク色”の中で、思い思いのポーズをきめてフォトジェニックな写真を撮影しようとする花見客の姿がある。美しく咲く「海棠花」を前に写真に写る笑顔も満開!
ピンクのアーチは絶好の撮影スポット(上海・人民公園)
ところで、「海棠花」の原産地は中国で、春を代表する花の一つ。上海でもいたるところで見かけるので、市民に親しまれているのがよく分かる。上海のここ数日の天気からすると、3月下旬から4月初旬が見頃ピークを迎えるようで、人民公園でも「海棠花」の文化節などイベントが催される。
都会のオアシス的存在の人民公園(上海)
さて、春というだけで気分も上がるが、満開に咲く花の下で、人民公園の名物?「お見合いエリア」も大盛況。週末になると結婚相手を探す親や親類、またはその代行者が簡単な履歴、基本情報や相手への条件などを記した紙を並べる。
春こそ良縁を引き寄せたい⁉︎(上海)
みな良縁を求めて真剣な表情なのだが、花見客とはまた違った光景で印象的である。
人民公園:上海市黄浦区南京西路231号
最寄り駅は地下鉄1/2/8号線「人民広場」駅。
参考:
https://sghexport.shobserver.com/html/baijiahao/2023/03/20/986351.html
https://sghexport.shobserver.com/html/baijiahao/2023/03/22/987318.html
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