2025年7月31日から8月6日にかけて、弊社はコーディネーターとして、iteqが中国で実施した撮影プロジェクトに全面的に参加・サポートいたしました。今回の撮影は湖南省と安徽省にまたがり、雄大で壮麗な自然景観を収めると同時に、貴重な無形文化遺産にも深く迫るものとなりました。この一週間の行程を通じて、私たちは映像制作のサポート力を発揮するとともに、コーディネーターとしての専門性とサービス力を存分に示すことができました。
張家界の壮麗な景観:自然と勇気の交響曲
撮影の第一の舞台は湖南省張家界でした。最初にカメラを向けたのは、世界的にも有名な「百龍天梯」です。断崖に沿って建設されたこの観光エレベーターは、高さ300メートルを超え、“世界一のエレベーター”として知られています。観光客はわずか数分で山麓から山頂に到達し、雲海に包まれた奇峰群山を一望することができます。
続いて撮影班は「飛拉達天梯」へと向かいました。これは崖壁に鉄のワイヤーやステップを埋め込み、挑戦者が一歩一歩登っていく登攀ルートです。人と自然が対峙し、そして融合していく過程を体感できるこの撮影において、弊社は景区側との調整、現場の安全管理、撮影進行の連携を担い、緊張感あふれる場面でも円滑に撮影が進むよう支えました。
無形文化遺産:寧海「耍牙」の力と継承
無形文化遺産の撮影では、河北省から小峰老師を特別にお招きし、伝統芸能「寧海耍牙」をご披露いただきました。この独特な技芸は、歯で道具を噛み支えながら多様な高難度の演技を行うもので、舞台芸術では妖怪や悪役、神霊の表現に用いられることが多く、その迫力と象徴性は圧倒的です。
弊社はコーディネーターとして、出演者の招聘、移動・宿泊の手配から舞台設営、撮影進行の調整に至るまで、きめ細やかな統括を行いました。その結果、小峰老師の演技は余すことなく映像に収められ、非遺文化の独自の魅力を鮮やかに記録することができました。
文化の至宝:銅仁「高杆船技」の極限美
撮影の最終地は安徽省銅仁で、ここは「高杆船技」の伝承地です。この技芸は十数メートルもの長い木の竿の上で高度な演技を行う、水上曲芸の至宝とされています。今回は第五代伝承者である羅文華老師をお迎えし、その伝統技術をカメラの前で再現していただきました。水面で揺れる竿の上で、羅老師は安定感と優雅さを兼ね備えた演技を披露し、現場を大いに魅了しました。
結び
7月31日から8月6日にかけて行われた中国での撮影は、張家界の自然の驚異から無形文化遺産の感動的な披露に至るまで、貴重な瞬間を記録することができました。そして同時に、弊社がコーディネーターとして持つ専門的な力を改めて示す機会ともなりました。今後も「専門性で文化をつなぎ、サービスで創作を支える」という理念のもと、より多くの国際プロジェクトに対して効率的かつ信頼性の高い統括サポートを提供してまいります。
当社では、映像制作を中心に、中国・台湾・香港をはじめとする海外のリサーチ、コーディネートサービス、ライブ配信サービスを提供しています。普通の撮影はもちろん、過酷な環境下でのロケ撮影や、特殊な技術を要する撮影のコーディネートにも対応できますので、ぜひお気軽にご相談ください。