広東語も日本語と同じく外来語なしだと会話ができない?

日本語は外来語ばかりで、よく外来語を耳にしています。特に最近のニュースを聞くと、「こんな日本語あったっけ?」と自分の耳を疑うほど驚いたことがあります。たまに「ほぼ英語じゃん!」と思わずツッコミたくなる文章さえあります。

 

テレビ番組でカタカナ禁止のゲームを皆さんは一度見たことがあると思いますが、実際自分でやってみると、まともに日本語をしゃべることができるのか?と思います。

そう考えてみた時、自分の母国語、広東語も同じだということをふと気づきました。

 

「香港人って、会話の中で英単語を入れることが好きだね」とよく言われます。「英語ができることを自慢したいの?」と思われがちですが、よくよく考えたら、今では英語を使わないと自然な会話ができないくらいになってしまうのです。

 

日本語は外来語をカタカナ表記するように、広東語も外来語を漢字であてています。

例えば、

Bus(バス)⇒「巴士(バーシー)」

Taxi(タクシー)⇒「的士(デッシー)」  というのが多々あります。

しかし、英語をそのまま使う場合も少なくありません。

結果的に英語が入っている広東語、外国人から見るとめちゃくちゃになってしまいます。

 

以下は日常的にいくつ使えそうな表現をご紹介します。

 

① 仕事の場面でよく出てくるフレーズ 【メールを送ってください】

 

 

広東語読み:セン・フォン・イー・メーウ・ベイ・ンオー

 

英単語を漢字で置き換えると、

Send=發(ファッ)【送る】

e-mail=電郵(ディン・ヤウ)【メール】

⇒「發封電郵俾我(ファッ・フォン・ディン・ヤウ・ベイ・ンオー)」

 

意味としては全然理解できますが、全部漢字で言うと今の時代では不自然に聞こえるので、大抵の人は、英語で「send e-mail」という表現を使います。

 

② 買い物の場面でよく出てくるフレーズ 【とりあえずキープする】

広東語読み:キープ・ジュー・シン

 

英単語を漢字で置き換えると、

keep=保留(ボウ・ラオ)【キープする】

⇒「保留住先(ボウ・ラオ・ジュー・シン)」

 

こちらも漢字の意味がわかりますが、漢字の表現で話すのはほとんど聞いたことがなく、「keep」の方が圧倒的によく使われています。

 

③ 予約の場面でよく出てくるフレーズ

広東語読み:ボッ・ワイ

意味:【席を予約する】

 

英単語を漢字で置き換えると、

book=訂(デン)【予約する】

⇒「訂位」(デン・ワイ)

 

「Book」は英語のBooking(ブッキング)からの動詞の辞書形です。

「Book位」と「訂位」は両方自然に聞こえますが、「Book」を使う人のほうが多い気がします。「Book房(ボッ・フォン)」【部屋を予約する】、「Book飛(ボッ・フェイ)」【チケットを予約する】など、何にでも使えます。

 

ただし、このような形はあくまで話言葉の場合なので、日常会話やチャットアプリでは頻繁に使われていますが、新聞紙やビジネス文書などは使用しませんので、要注意です。

こうして時々英単語の混じった話し方をすると、よりネイティブに聞こえるので、広東語をマスターしたい方はぜひ英単語も活用してみてください。(フライメディア・ジャッキー)

 

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