日本はバイク大国で、世界的に有名なバイクメーカー・ホンダ、ヤマハ、Kawasaki、スズキの四大メーカーのバイクは、世界中のユーザーに愛用されています。
中国でも日本のバイクは大人気で、頑丈、速い、コスパ最強等々の強みが中国のバイクユーザーにも知られています。そのため、中国でもたくさんのディーラー販売店がありますが、税金やビジネス展開戦略等、色んな理由で、中国で販売されているバイクの単価は、一般的におよそ日本の倍になっています。
そのような状況の中で、昔は金属ゴミとしてバラバラしたバイクを密輸して、中国で再び組み合わせてから違法販売をするのも盛んでした。
夢のような大型一台を安くて手に入れることは、当時の中国バイクライダーの希望。しかし、このようなバイクで、無免許運転、登録なしの違法バイクが横行、パーツ盗難、悪質交通事故等々問題が起こり、社会問題になりました。
とても便利な交通工具とレジャー工具なのに、様々な不幸が生まれてきて、中国の社会では、バイクに対する印象があまりよくありませんでした。
現代、車社会になった中国は日本と変らず、各世帯でほぼ車を持っていますが、夢と趣味を捨てずにバイクを持ちたい人も多くいます。
憧れの一台のバイクに、自分や恋人を載せて、遠い遠い夢があるところに向かいたい、そんなロマンチックなことを望む人もたくさんいます。
その一方で、バイクは生活の一部として欠かせない人もたくさんいます。
毎年の春節には「数億人の帰省大移動」がありますが、チケットを手に入れられず、帰るに帰れない出稼ぎ労働者もいます。
そんなとき、バイクはこの人達の移動手段として価値を発揮し、自分や家族、愛情たっぷりのお土産を一緒に運んで、数百、数千キロも走って、一年ぶりの実家に連れて行ってくれます。
日本ではバイク免許の種類は7種類がありますが、中国では3種類しか(サイトカーのオプション増加可能)ありません。
中国のバイク免許の取得は日本よりも簡単で、実技試験の項目は4種類しかなく、日本のバイク実技試験より、全然ラクチンです。
しかし、中国では、日本にはない公道走行試験があります。簡単に免許を手に入れられると路上事故にもつながりますからね。
現在の中国は様々な問題で、バイク離れの社会となり、1985年から、北京を始め、中国各都市部では、バイク禁止となり、これまで、約200以上の都市部ではバイク走行が禁止か、或いは新たにバイクの登録は許可しない方針になっています。
残念なことですが、今後は交通事情の改善により、バイクは再び都市部に戻ってくることを祈ります。
中国ではこんな言葉があります。「車は肉体を載せ、バイクは魂を載せる」
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