2025年の大阪万博が4月に開幕する。大阪で万博が開かれるのは1970年以来55年ぶり2度めとなる。1回目の万博では日本の家電メーカーが「人間洗濯機」を出品して大きな注目を集めた。それから半世紀以上が過ぎた今、中国では人工知能(AI)で頭を洗う全自動洗髪カプセルのお店が出現した。
■好みと頭皮状態を把握して最も心地よい「洗い」を提供
広西チワン族自治区玉林市金玉路に昨年12月「AIスマート洗髪店」が誕生した。店内では、マッサージベッドに仰向けに寝て、髪をカプセルの中に収め、耳栓を装着すると、機械が従来の手洗いに代わって自動で洗髪してくれとのことで、興味を持った多くの市民が試しに訪れているという。
店内には計4台のAIスマート洗髪機があり、それぞれ異なる漢方ハーブエキスを配合。顧客は頭皮ケアのニーズに応じてどの機器を使うかを選べるようになっている。洗髪中はスマートシステムがユーザーの頭皮の敏感度に応じて水温や洗浄の強さ、シャンプーの使用量を自動調整し、快適かつ効果的な洗髪を実現する。また、3段階の強さ設定ができるほか、通常洗浄に加えて「スピード洗浄・時間延長・すすぎ・ケア」などのモードを選択できる。
■仕事帰りのリフレッシュに最適
洗髪の所要時間は約15~18分。仕事帰りにちょっと寄って頭をリフレッシュするにはちょうどいい時間だ。AI洗髪の心地よさを体験しに来た会社員の劉さんは「一日仕事をして帰宅するととても疲れていて、自分で髪を洗うのも面倒なので、ここに来た。あらゆる角度から頭皮がしっかり洗えるし、値段も手頃で時間の節約にもなる」と語った。
AI洗髪機を開発した得利科技の創業者である杜雨霜氏によると、手作業が不要なスマート洗髪機は効率の向上や、精密な水温管理による快適さの向上、人件費コストの節約、さらにはシャンプーの無駄使いが減ることによるコスト節減といったメリットもあるとのこと。また、個々の髪の状況にあった合理的な洗い方を選択できることで、頭皮や髪のケアにも効果があるという。
■台湾にも進出、2時間待ちの人気に
杜氏は、「時代の進歩とともに、AIスマート洗髪店は新たなライフスタイルとして定着し、今後、より多くの店舗が登場し、消費者にさらなる利便性を提供するだろう」と展望を語っている。つい最近には台湾・台北市に同じ機器を導入したAI洗髪店が出現し、2時間待ちの大盛況になっているとのことだ。
(出典:https://m.thepaper.cn/newsDetail_forward_29642655、https://tw.news.yahoo.com/%E7%BC%BA%E5%B7%A5%E8%A7%A3%E6%B3%95-%E7%99%BE%E5%85%83-ai%E6%B4%97%E9%A0%AD-20%E5%88%86-%E5%AE%A2%E6%8E%922hrs%E7%AD%89%E9%AB%94%E9%A9%97-104446049.html)