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2024.04.01
今再びの香港!2024年香港街歩き旅をご紹介~下町編~

中国南部にある経済都市・香港。100年に渡りイギリス統治下にあった事から、中国大陸の都市とは違った発展を遂げるアジア随一の金融都市となった。1970年代生まれの筆者の幼い頃、香港はまだ変換前でグルメ、ショッピング、観光の一大都市としても有名でとにかくオリエンタルな華やかさがあるイメージだった。1997年の変換後は日本からの観光客も減った印象である。その後の円安で日本からの海外旅行はコスト高になり、逆に日本へ海外旅行者が大量に訪れる状況になっている。実に時代を感じる話である。筆者が香港に初めて観光に行ったのは2008年の時。その後2018年の時にも再訪している。このたび、週末を利用して香港を訪れた。街歩きがメインの旅であったが、街の様子をご紹介する。

 

 

 

香港の地理をおさらいすると、大きく分けて香港島、九龍半島、新界、離島エリアとなる。日程の制限もあり、今回筆者がメインに回ったのは九龍半島の旺角(モンコック)及び香港島の中環(セントラル)。この二つのスポットは街の様子がかなり異なっており、そのコントラストも面白い。まずは下町雰囲気あふれる旺角(モンコック)エリアの様子から紹介する。

 

香港旅に来たら朝は絶対これ!な「飲茶(ヤムチャ)」。

 

日本でも近年朝ごはんが食べられる飲食店が増えてきたと聞くが、香港エリアではせいろで蒸した焼売、肉まん、餃子といったメニューを中心に食べられる。筆者が食べた飲茶店は日本人観光客にも有名、地元客もたくさん訪れる「ロンドン大酒楼」。

 

時折ワゴンがテーブル近くを訪れ、その場で気に入ったメニューをオーダーできる。

 

プーアール茶とともに頂いた。

 

 

 

お腹が満たされたところで散策開始。筆者は普段上海に在住しているが、同じ中国といってもここは文化圏が異なるため、とても面白い。

 

街並みひとつとっても、都市の面積が狭いため、建物の傾向は細く、高くである。また高温多湿、強烈な陽射しや雨季の急なスコールを避けられる「唐楼」と呼ばれるアーケード建築が各所で見られる。

 

 

1970年代になり「唐楼」の新規建造が禁止され、現在残る建物は全て年季が入っているものになる。中には1920,30年代に建てられた歴史建築もある。

 

この店では子豚の丸焼きがぶら下がっている。香港・広東エリアの人はお祝いごとがあると子豚の丸焼きを食べる風習があるそう。

 

 

深水埗という場所まで来た。このあたりは通称「ガラクタ市」と呼ばれる、小物系の電化製品通信用SIMカード、バッグやベルト等の雑貨的な物など雑多な物を販売している。

 

 

こんなガラクタ市の中にいかにも香港らしい蛇料理のお店を発見。

 

 

「初心者なもので…」とお店の人に話すと、「蛇肉のとろみスープ」をおすすめしてくれた。

 

 

「独特の臭みとかがあるんじゃ…」とこわごわ食べてみたものの、まったく気にする必要もなく、むしろ「え?どこに蛇肉が??」と思うくらいだった。注意深く見てみると、たしかに蛇肉がスープの中にある。あっさりした鶏肉のような、美味しい肉だった。

 

歩を進めていくと、レコード店。店内では棚に収まりきらず、床にまで積み上がったレコードやCDの山。カウンターでは店主が丁寧にレコードの溝のホコリを拭いて手入れをしていた。「何か探している物があったら言ってね」と話しかけてくれた。

 

 

お昼はローストダックとローストチキン載せご飯。

 

ランチセットを頼むと、香港、広東人が毎日炊いて飲む煲湯(バオタン:とろ火で食材をじっくり茹でたスープ)がつく。

ニンジン、鶏肉とたっぷりのキノコが入ったスープだった。

 

古い建物と超高層なマンション。市街地ということもあり、ひと区画ひと区画はそれほど大きくない。香港らしい風景である。

 

 

香港の街を歩くと、目に付くのが「茶餐庁」、「氷庁」、「氷室」という昔ながらの喫茶店。軽食も食べられる。この界隈で人気の「金華氷庁」へ。

 

 

一番人気は菠萝油(ボーローヨウ)。メロンパンのような、さくっとしたクッキー生地を載せて焼き上げたパンに、バターを挟んで食べる。オーダー時にお店の人から「バターは要りますか?」と聞かれたものの、バターがあっての完成された味と信じている筆者はバターを所望。

 

 

飲み物は鴛鴦という、ミルクティーとコーヒーをブレンドしたもの。香港エリアで飲める特徴的な飲み物。

 

このあと地下鉄に乗り、別の場所へ。後編では香港の都会的な別エリアをご紹介する。

 

 

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