今年は、約600万人の中国人観光客が海外で春節を過ごし、爆買い金額はなんと9億元(180億円)という最新記録を更新しました。今まで人気があった贅沢品、ウオッシュレット、炊飯器などの長持ちする商品と違い、今年は風邪薬、魔法瓶、電動歯ブラシなどの安価な生活用品が爆買いリストの上位にランクインしました。
分析によると、その変化から分かることは、中国製の生活用品の質、価格、信用度が、まだ消費者が認める基準に至ってないという点です。
日本のラオックスでは、春節期間の来店者数は倍に増えたそうで、そのうち8割の売り上げは中国人観光客が購入したそうです。
爆買いリストを見ると、日本では、コンドーム、生理ナプキン、爪切り、魔法瓶、風邪薬などの薬品がランクインしました。
韓国では、パーマ用のヘアケアシャンプー、リンス、漢方生理ナプキン、インスタントラーメン、はちみつバターの杏仁などがランクインしたそうです。
中国人観光客が日本の商品を買う理由はやはり質と値段のようです。世界旅行組織のデータによると、2012年以来、中国は世界一の海外消費国となっています。世界の旅行収益に、毎年平均13%以上の貢献をしています。2015年、海外へ観光に出かけた中国人は1.2億人、海外での消費金額は1045億ドルに上りました。その2つの記録はいずれも世界一です。2020年に、中国の平均GDPは1万ドルを突破するそうで、旅行市場は爆発的に伸びると思われます。