イースターエッグなどタマゴの殻にペイントするなら分かります。しかし、お隣・中国には、あの脆いタマゴの殻に「彫刻」を施す人がいるんです!
2016年1月23日、湖南省・邵陽市隆回県梅沖村に住む64歳の黄維湘(フアン・ウェイシャン)さんはごく普通の農夫ですが、実は目を疑うようなスゴ技の持ち主でもあります。黄さんの手にかかれば、どこにでもあるタマゴの殻が、草木や鳥や虫、小説の英雄が描かれた芸術品に百変化!
タマゴの殻を彫る際には、力を入れすぎたら殻が割れ、力を入れないと線が薄くなってしまいます。絶妙な力加減で彫刻刀を操る技術が必要です。
108日かけ、108個のタマゴに彫刻刀を入れ完成した「タマゴ彫刻~108の英雄~」。中国四大奇書『水滸伝』に登場する108人の英雄「百八星」を殻の上に描きました。この作品が世間に知れ渡ると、長沙の企業から設計士として黄さんを好待遇で迎え入れるという話がきましたが、病気の母は介護が必要なため、断りました。
しかし、つい最近、香港のオーナーが3万元(約54万円)で、透かし彫りの彫刻2個と十二支の彫刻を購入しました。目利きのお墨付きを得ただけでなく、創造の喜びを知った黄さん。これからもタマゴの殻の上に命を吹き込みます。
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