「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは……」と眼の前の鏡に話しかけた時に反応してくれるのは童話の世界だけ……そんな常識は、もう過去のものになるかもしれない。鏡のこちら側と「向こう側」でコミュニケーションを取るというインタラクティブな「魔法の鏡」が、近年成長目覚ましい中国の「自宅フィットネス」業界に出現し、注目を集めている。
■中国のスマートフィットネス企業が開発した「魔法の鏡」
中国のスマートフィットネスブランドFITUREは、2019年に世界初のフィットネス用スマートミラーをリリースしたのに続き、今年4月に実施した新製品発表会で更に進化したスマートミラーを発表した。新製品の「魔法の鏡」は、13インチの4Kスクリーンを採用。自主開発のバックライトユニットによって、日差しがたっぷり入る明るい部屋でも、夜の暗い環境でもはっきりと姿を映し出すことができる。また、ステレオスピーカーにより音声の臨場感もたっぷりで、音楽と人の声の大きさを別々に調節できるので、BGMを流しながらリラックスしてワークアウトを進められる。
■最新技術で、鏡の前の動きを正確に認識
「魔法の鏡」最大の特徴は、なんと言ってもインタラクティブ性だ。これを実現しているのが、人体の17カ所から姿勢を判断する人体センサーと強力なアルゴリズム、そしてよりインテリジェンスな人工知能だ。これらの組み合わせにより、ユーザーの各種の連続的な動作を正確に認識し、お手本と素早く照らし合わせてお手本通りに動作できているかを判断して、ユーザーにアドバイスすることができるのだ。将来的にはチューリングテストを通じて、まるで人間どうしがやり取りをしているような完全なコミュニケーションを実現するという。
■ハードだけでなく、ソフトも充実
また、「魔法の鏡」には、自宅でも本格的なフィットストレーニングができるように、オンラインレッスンを含む非常に充実したワークアウトプログラムが用意されている。ジャンルもヨガ、ボクササイズ、姿勢の矯正など多種多様で、1000を超えるインタラクティブレッスンを受けることができる。レッスンは4000平方メートルという大きな専用スタジオで、指導歴10年以上のベテランインストラクターたちが、鏡の前のユーザーに向かって効果的な指導をしてくれる。どのインストラクターも「人間らしく」、しかも楽しく始動してくれ、ゲーム的要素も取り入れるなどの工夫もなされているため、自分が本当にスタジオにいるような没入感を味わえそうだ。
FITUREはさらに、世界で唯一というフィットネス向け専門の音楽創作ラボを所有しており、ユーザーが楽しく快適にワークアウトできるような音楽の管理を日々行っているという点からも、この会社のフィットネスに対する情熱、意気込みが十分に感じられる。
■「宅トレ」時代の必須アイテムになるかもしれない
新型コロナの折、アプリや動画を使って自宅で各種エクササイズに励む人が多くなっており、この分野のカリスマ的YouTuberも少なくない。ただ、自分の動きがお手本通りにできているかどうか、鏡を見ながらやってもなかなか把握しづらいのが自宅エクササイズの大きな不満点だ。「魔法の鏡」は、そんな「宅トレブーム」の中で実に大きな潜在力を秘めたアイテムと言えるだろう。
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
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