8月22日の「新湖南」網によると、湖南省の常徳市武陵区の工事現場で大量の古銭が発見され、周辺の村人が多数つめかけ、ネットで話題となっている。
「一週間前はまだ数人だったのに、口コミで広がり、今では多くの人が集まってきた」と村民の陳さんは20日に現場を訪れた記者に答えた。
発見された古銭は2種類の大きさで、小さめの古銭は「皇宋通宝」で、大きい方は「崇寧通宝」だ。古銭についている黒い部分は付近の土だが、周辺に墓などの痕跡は見つかっていない。
噂を聞きつけて来た収集家の吉さんは「出土した古銭の多くが北宋中後期から南宋中期のもの。宋の時代は商工業が盛んで、毎年の鋳造高は500万貫以上で、その数量は唐の時代の20倍だ」と宋代の古銭は大量に鋳造されているため、現存しているものも多く、さほど高い価値はないと紹介した。
工事現場からは袋いっぱいの古銭をもって「凱旋帰宅」する住民もいるが、吉さんの紹介のように宋代の古銭で一攫千金とはいかないようだ。それに厳密に言うと、土地は国の所有である中国、これら文化財も国のものになる。
宝探しと言うと、ロマンがあり、ひとときの夢を楽しむこともでき、微笑ましく思うが、この騒ぎにより中断された工事の行方や古銭の処理については一言も説明されていなかった。
情報源:http://hunan.voc.com.cn/xhn/article/201608/201608220829116625.html
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