2018年11月21日、新浪によると、中国浙江省にある高齢者介護施設の住み込み制度を利用して、高齢者とともに暮らす青年がいる。
安徽省出身の楊雲海(ヤン インハイ)さんは29歳で、今年7月に同省杭州市のハイテクパークにある高齢者介護施設に住み込みボランティア14人の1人としてやってきた。
(高齢者介護施設の住み込みボランティア・楊雲海さん 出典:新浪)
大学時代は黒龍江省で中国画を学び、卒業後に杭州にやってきて研修機関の講師を経た後、友人とともに自身のスクールを立ち上げた。たまたまネットでみたボランティア募集の情報に興味を持ち応募してみたところ、中国画の専門家であること、そして何より温和な性格が功を奏して合格。20平方メートルの個人部屋がある施設に「入居」することが決まった。
入居の条件は、毎月20時間のボランティア活動を行うこと。楊さんは毎週1回1時間半の書法レッスンを行うとともに、残りの時間を入居者のお年寄りとコミュニケーションを取ることにあてている。当初は子供に教えるより楽だろうと高をくくっていた楊さんだが、いざ教えてみると知識が全くない、目が見えにくい、声が聞こえにくいなどからかなり大変だったという。それでも辛抱強く1つ1つ丁寧に教える姿勢に、多くのお年寄りから慕われるようになったという。
(楊さんの指導のもと、書画に興じるお年寄りたち 出典:新浪)
ボランティアの時間以外は、普通の若者と同じ生活を送る。朝、バスに乗って20分ほどのスクールに出勤して授業を行い、夜に施設に戻ってくる。お年寄りは夕食が早いため、帰るころには食事はなくなっていて、売店でカップ麺を買う毎日とのこと。「ここの生活はすべて快適。晩御飯に間に合わないことを除けばね」と楊さんは語る。
(手を見せてごらん…お年寄りとの交流にやすらぎを覚える 出典:新浪)
期間は半年間で、楊さんのボランティア期間も終わりが近づいた。若者の娯楽には興味がなく、夜は部屋でラジオを聞いて過ごす楊さんは、静かな環境を好み、お年寄りと一緒にいて話をする時に安らぎを感じるという。楊さん曰く、お年寄りのほうが生きる意味をよく理解しているとのこと。これまでに一番印象深かった話は、あるお婆ちゃんから言われた「先生、私はもう残りの時間が少ないから、もっともっと勉強したいんだ」という一言だったそうである。
(情報源:http://slide.news.sina.com.cn/z/slide_1_64237_337393.html#p=1)
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