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2023.03.08
台湾でも起きている卵不足についてレポート

日本と同じように台湾でも卵不足が深刻になっている。人気の観光夜市 寧夏夜市(ニンシャーイェスー)にある蚵仔煎(オアーチェン:牡蠣入りお好み焼き)が名物のとある40年続く屋台では卵を仕入れていた養鶏場で鳥インフルエンザが発生し、全ての卵用鶏が殺処分された事から、卵を仕入れる事ができなくなり、今後無期限で卵使用のメニューを提供停止、名物の蚵仔煎には卵を加えずに提供する可能性があると発表した。ネット上では「卵の入っていない蚵仔煎なんて信じられない。」と驚きの声があがった。

その他にも、日本から進出した牛丼チェーンも卵メニューの休止を発表、また卵を多く使用する朝食店は休業を発表する店も出てきた。

 

また価格も大幅に値上がりしており、1斤(600g)当たりの卸売価格が52元(約230円)から55元(約240円)となり歴代最高値を更新した。。

 

台湾を訪れた人なら分かると思うが、蚵仔煎をはじめ蛋餅(ダンビン)という朝食の定番メニューやチャーハン、炒め物など、食生活の多くの場面で卵は必要不可欠の存在だ。

 

台湾人の生活には卵は必要不可欠

 

香港マスク義務解除

コロナ禍における卵不足は今回が2回目

 

一連の卵パニックは台湾以外の国でも発生しており、2022年に世界的に流行した鳥インフルエンザが大きな原因のひとつと言われている、2022年から今年2月の時点で全世界で5700件以上の鳥インフルエンザが発生しているのだ。台湾でも同時期に72件発生しており、そのうちの15件が卵用の鶏卵場で発生したもので、22万羽が殺処分されている。

 

餌の高騰も原因のひとつで、ウクライナ侵攻以降国際的な物価高が起きたことで鶏の餌の価格も値上がりし、2021年には1kg11元だった試料がこの2年で17元にも値上がりしている。

 

更に今回の冬が例年稀に見る寒さだった事から卵の生産率にも影響しているようだ。鶏が卵を生むのに適した気温は13〜24度。台湾でも寒い日が続いた為に卵を生む確率も減り、鶏の育成にも影響した。

 

政府は現在オーストラリア等、海外から卵を輸入し、今回の卵不足に対応している。コロナや異常気象、戦争が人々の暮らしに大きな影響を与えている、少しでも全ての人々が安定した生活を送れるよう願ってやまない。

 

 

 

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