各地で年越しカウントダウンイベントが開催された台湾、毎年恒例の台北101の花火イベントには累計12万人以上が訪れ迫力満点の花火を楽しんだ。
日本では1月1日からが正月とされるが、旧暦に沿って年中行事が行われる台湾では今年は21日が除夕(チューシー)と呼ばれる大晦日にあたり、22日が初一(チューイー)と呼ばれる元旦にあたる。また正月や旧正月ではなく春節(チュンジエ)といい、伝統的な風習が薄れゆく日本と比べるとまだまだ昔ながらの光景を見る事ができる。
大晦日にあたる除夕に必ずと言って良いほど食べられているのが「火鍋(ホォグォ)」、日本でも昨今 火鍋 の名で知られている鍋料理だ。
火鍋店の行列は冬の台湾の風物詩といえる
台湾の火鍋にはいろいろな種類があり、主に薬膳をたっぷり使用したスープがメジャー。「麻辣火鍋(マーラーホォグォ)」という日本でもお馴染みとなった辛い鍋や、「涮涮鍋(シュアシュアグォ)」と呼ばれるしゃぶしゃぶ鍋、日本ではなかなか見ない中国の東北地方から伝わった発酵した白菜の酸味が人気の「酸菜白肉鍋(スァンツァイバイロウグォ)」など、非常に豊富だ。
長い煙突のような鍋が特徴的な酸菜白肉鍋
台湾で火鍋店に行った際にぜひ注文してほしいのが「鴛鴦鍋(ユェンヤングォ)」という鍋だ。
鴛鴦鍋はスープの名前ではなく、2種類のスープが楽しめる鍋で、殆どの鍋店で提供されている。スープは自分で選ぶ事ができる、同席者が辛い物が苦手な場合などにはとても便利な鍋なのだ。その他にも3種類のスープを選ぶ事ができるベンツのマークに似た鍋の形のベンツ鍋までもあり、台湾人がいかに鍋が好きなのかうかがえる。
一度で2度美味しい鴛鴦鍋
2022年12月28日のYahoo台湾のニュースには台湾人が好きな鍋の具材が紹介されている。それによると「火鍋餃(ホォグォジャオ)」という鍋用の餃子や豚肉、「豆皮(ドウピー)」と呼ばれる揚げた湯葉のような食材や魚介類の練り物、「豬血糕(ジューシェガオ)」と呼ばれる餅米を豚の血で固めた具材が人気のようだ。
次に台湾に旅行する際にはぜひ日本と違った鍋の世界を楽しんでみてはいかが?
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