中国山東省東営市にある村でビニール袋に天然ガスを入れて運ぶ住民の姿がまたもやネットで話題となっています。このビニール袋は長さ6m、直径1mの特大サイズで、徒歩や電動自転車で運ぶという衝撃の姿がネットで紹介され、国内外から「天然ガスをビニールで運ぶなんて信じられない」との驚きや「爆発する危険性を考えないのか」という安全面に対する懸念の声があがっています。
「天然ガスをお持ち帰りする」で一躍有名になった山東省、実は油田が豊富で、付近の住民が天然ガスを勝手にビニールに集めて持ち帰る姿が報道されるのは今回が初めてではなく、過去にも何度か話題になっていたそうです。その度に安全性を指摘するコメントがよせられ、この危険な行為をやめるように訴えていたようですが、いっこうに改善されず、このように天然ガスを持ち帰る姿が後を絶たないとのことです。
当然、この天然ガスは引火すれば爆発し、命を落とすこともあります。そのような危険性をもつ燃料を緊張感のなく、ごく自然に運んでいるギャップに驚きを隠せませんね。
この天然ガスは、付近の住民が燃料費を浮かせたり、売ったりするために、勝手に持ち出していると指摘されます。そして、持ち帰った天然ガスの多くが家庭用の燃料として使われるそうです。天然ガスの入ったビニールにホースをつないでガス用ポンプでぬきとり、コンロ用の燃料にしているとのことです。その天然ガスをつないで食事を作る住民の様子もネット上で紹介されていますが、見る側はその危険な行為に冷や汗ものです。でも使っている住民は手慣れた様子で、日常よくある出来事のように淡々と料理を作っています。
専門家は、天然ガスをビニールにつめて室内におくのは自殺行為であろうと警告します。
燃料の節約と言っても命あっての物種ですよね。個人の安全はもちろん、家族や周囲の安全にも責任をもってほしいものです。
一方、「お持ち帰り」されている油田でも、この盗難行為が深刻な問題となっているそうですが、いとも簡単に持ち出せるという施設管理にも問題があると指摘を受けています。
参考:http://news.qq.com/a/20151207/009109.htm#p=1