FLY MEDIA BLOG

FLY MEDIA BLOG

2017.01.25
故宮の男神!世界中から文化財の古時計が届く、凄腕の時計修理士

1月24日、中国の通信社・中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」によると、中国国営テレビ局・CCTVのドキュメンタリー『故宮で文化財を修復する』で注目を集めた人物がいる。故宮博物院文保科技部時計室の修復士・王津(ワン・ジン)さんだ。「故宮男神」などの異名を持つ、古時計修復技能士の三代目継承者である。

 

写真1

世界中の古時計が並ぶ故宮の作業室

 

王さんが現在修復している古時計は、乾隆年製(1711年~1799年)のもので、作業台には解体された部品が所狭しと並んでいる。「古代時計の修復に関しては、故宮が世界一。物が多く、種類も揃っている」と王さんは語る。

 

修復には、簡単なもので2カ月、困難なもので1年以上かかるものもある。特に厄介なものは、歯車が完全にさび付いている時計。文化財である古時計が届くと、解体、洗浄し、小さな部品は自分で作り、大きな歯車などは、専門店に依頼する。

 

写真2

並べられた古時計の部品

 

過去に約200~300個も時計を修繕した王さんが、一番困難だった時計は「マジシャン時計」。スイスの時計職人が9年の歳月を費やし作り上げたもので、高さ70センチメートル、幅50センチメートル。時計の中には、マジシャンの老人が手に豆と球を持っており、歯車が回転すると、時計の上部にいる小鳥がくちばしを出し、回転し、羽を動かす。3つの文字盤も同時に色を変えながら回転する。「この時計は、部品が1000以上あり、ひとつひとつ解体し検査しなくてはならなかった。歯車も、少し間違えるとすべて回転しなくなった」。その後、無事修復を終えた「マジシャン時計」は、2010年、オランダで半年間展示された。

 

写真3

古時計のお医者さん・王津さん

 

時計修復技術の継承に関し、王さんはとても楽観的だ。「これまでも途絶えなかった。現在の国家や故宮がこんなにも重視しているのだから、これからも技術が途絶えることはない」と王さんは語る。

 

参考元:http://news.qq.com/a/20170124/000203.htm

 

※株式会社フライメディアは、中華圏と日本をつなぐ会社です。

本日御紹介した「故宮の男神!」関連の取材したい、もっと詳しくリサーチしてほしい、写真や映像を使用したいなどご要望がございましたら、是非弊社にお問い合わせください!

totop TOPへ

東京本社 Tokyo Headquarters
〒170-0013
東京都豊島区東池袋2-44-2 庄司ビル2F
TEL: 03-5843-3063 / MAIL: desk@flymedia.co.jp

中国法人 China Corporation
FLY MEDIA CHINA(優視飛翔(北京)文化伝播有限会社)
〒100026
北京市朝陽区姚家園路105号3号楼4階501室6
URL: https://www.flymedia-china.com/

© FLY MEDIA Co.,Ltd. All Rights Reserved.