俺は武漢の人と一緒に乗り越える!日本には戻らない!

2019年12月以降、中国湖北省武漢市江漢区の武漢華南海鮮卸売市場(中国語: 武汉华南海鲜批发市场)を中心に発生した新型コロナウイルス(2019-nCoV)による肺炎の流行が世界で深刻化しています。

それに伴い、次第に大勢の外国人が政府のチャーター便などで、武漢市から帰国してきています。

 

そんな中でも、たくさんの外国人の方が仕事や生活の事情で今も中国に留まっています。

 

とある日中ドキュメンタリー番組=和之夢『我住在这里的理由(私がここに住む理由)』が、ビデオチャットを通して、過去に取材した日本人に現状を取材しました。

 

番組リンクhttps://www.youtube.com/watch?v=Jf1K9mQB6sU&t=130s

 

 

画面左上の女性=番組プロデューサーの趙さん

右の男性=嶋田孝治さん(72)湖北省武漢市に10年間在住

 

1947年に福岡県で生まれた嶋田さんは弁護士事務所で働いていて、その仕事の関係でたくさんの中国人と関わる機会がありました。

61歳になり、退職して1年が経過したころ、嶋田さんは、ある中国人留学生から「武漢に戻ってカレー店を開きたいので、指導に来てほしい」と頼まれました。嶋田さんは、ちょうど中国を旅行したいと思っていたため、武漢を訪れました。
2010年、嶋田さんは武漢の大学が集まる地域に面積約80平方メートル、日本式のカレーライスをメインとする「頂屋咖哩」という名のカレー店を開きました。そして、毎晩、閉店後には店で無料の日本語教室も開きました。
 
あっという間に10年が過ぎ、これまで島田さんが教えた学生は2千人をも超えています。 周囲の人々や中国のネットユーザーは、嶋田さんをたたえ、「嶋おじいさん(島爺爺)」と呼んでいます。
 
映像スクリーンショット
嶋田さんのコメント=「楽しい時であれ困難の時であれ、武漢の人と一緒に乗り越える」
 
武漢市では昨年末から、新型コロナウイルスによる肺炎が流行していますが、嶋田さんは市内にとどまり、武漢市郊外在住の中国人スタッフと一緒に過ごしているそうです。
 

番組のプロデューサーが「なぜ日本に帰らないの?」と聞いたら、田さんは「特別に帰る必要はない。今、田舎でカレー屋のスタッフと一緒に旧正月をお祝いしてるでしょう。また日本に帰るには準備をしなくてならない。まだ武漢で正常に生活もできるし、自分は武漢人だと思ってるから、日本に戻る必要はないなぁと思ってね。つらい時も楽しい時も、武漢の人と一緒に過ごしたいんだ。」と答えてました。

 

日本国内にも「武漢頑張れ!」や、免税店でマスクを中国人観光客に安く提供するといった中国を応援するニュースはありました。そして、先週の2月8日と9日に東京の池袋に開かれた「東京燈会満月祭池袋2020(ランタンフェス)」のあるブースに14才の日本人の少女が、1日中寒空の下、赤いチャイナドレスを着て、「武漢 中国 頑張れ!!」の募金箱を持ちながら通行人に募金を呼び掛けていました。

 

この報道が中国のWEIBOで瞬く間に話題のツイートとなり、関連報道のアクセス数が2月10日14時時点で合計1.4億回を超えました。

※WEIBOリンクhttps://s.weibo.com/weibo/%23%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A5%B3%E5%AD%A9%E9%9E%A0%E8%BA%AC%E4%B8%BA%E6%AD%A6%E6%B1%89%E5%8B%9F%E6%8D%90%23 

 

日本も中国も一時的にウイルスによる様々な被害を受けますが、こういった日本人の温かい援助に中国人は深く感謝しています。今後、肺炎が収束すれば日本と中国はさらに良い関係になれるだろうと確信しています。

 

 

株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービスをご提供している会社です。
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