インターネット文化の発達により、個人が手軽に自分の欲しいものを製作するようになった動きを「メイカー・ムーブメント」と呼びます。中国では今、この「メイカー・ムーブメント」を取り入れた教育が、大学に留まらず中学や高校でも積極的に行われつつあるようです。
広州師範大学付属中学の、「生徒による生徒のため」のカフェ (出典:新快報)
広東省広州市にある広州大学付属中学校・高校のキャンパス内に5日、1年間の準備期間を経て新しいカフェがオープンしました。このカフェ、バリスタ、ウエイターをはじめとする全てのスタッフを生徒たちが務めています。さらに、店のデザインや材料の仕入れ、営業管理、経営までもが生徒たちの手に任されているというから驚きです。
授業があるため、カフェの営業時間は昼、夕方、夜の計2時間しかありません。しかし、ひとたびオープンすると行列ができるほどの人気だとか。「社長」をつとめる高校2年生の葉嘉豪さんは、繁盛の秘訣について「2つ買ったら1つサービスするようにしている」、「毎週会議を開いてコスト計算をしている」と語っています。
同市では昨年9月、全国に先駆けて市内の小学校・中学校(日本の中学と高校)36カ所において金融や財テクに関するカリキュラムを設置したとのこと。学校の生徒がカフェを経営することに対して、「学生の本分は勉強すること」として大学受験への影響を懸念する保護者の声も出ているとのこと。学業と「商売」のバランスも大事ですが、社会に出る前にこのような経験ができるというのは、とても素晴らしいことではないでしょうか。
参考:http://www.ycwb.com/ePaper/xkb/html/2016-04/07/content_988878.htm?div=-1
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