上海は黄浦江(こうほこう)という川をはさんで浦東と浦西の2つのエリアに分かれている。この2つのエリアをつなぐ交通手段は車、地下鉄や観光トンネルなどが主流となったが、以前から上海市民が黄浦江を渡るための足となっているのが、「渡し船」だ。
天気が良いと遠くまでくっきり見える浦東側の眺め
この渡し船は、浦西と浦東の各船着き場からいろいろ路線が出ているが、運賃は片道2元(約34元)と安い。浦東の金融街に近い船着き場もあるため、平日の通勤ラッシュ時は船内も込み合う。ちなみに上海の地下鉄の初乗り運賃は3元(約51元)。
今も変わらず市民に愛される「渡し船」
上海観光ではこの黄浦江の夜景を楽しむナイトクルーズも人気の観光ポイントにはなっているが、こうしたクルーズはたいてい1時間で100元(約1700元)かかる。渡し船はクルーズ船ほどの豪華な設備でもなく、時間も約5分と短いが、事前の予約もいらないし、15分に1本の間隔で出航するので、乗りたい時間帯で乗れ、手軽に利用できる。船内もまあまあ合格点を出せる清潔感だ。
週末はゆったりと2階の展望デッキがおすすめ
当日の天気にあわせて利用することもできるので、雨が降って景色がよく見えなかったなんてことも避けることができる。もちろん、片道でもじゅうぶんにプチクルーズ気分が味わえるが、往復したとしても4元(約68円)と、お財布にもやさしい。
乗船ゲートも分かりやすく、スタッフも親切!
また、上海を代表する観光スポットである外灘(バンド)の夜景も楽しめるほかに、晴れた日の日中は浦西の外灘(バンド)と浦東の金融街にある高層ビル群の両方の景色も楽しめる。特に通勤ラッシュのない週末は、かえって空いていて、ゆったりと景色を眺めることができ、最近はこの渡し船も上海に在住する外国人に人気が高い。
バイクや自転車の利用客も多い
それに渡し船は自転車やバイクも持ち込めるので、他の交通機関が発達しても市民には未だに根強い人気を誇る。
これからの季節、川をたなびく初夏の風が気持ちよくなり、上海観光では是非おすすめしたいスポットでもある。
輪渡(渡し船)乗り場:「復興東路輪渡站(浦西側)」ほか数カ所ある。
「復興東路輪渡站」:復興東路1号
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