2017年11月29日、新浪図片（看見図刊）網によると、広西チワン族自治区の柳州市に住む二人のおばあちゃんの「おもしろ映像」がネットで話題となり、一躍「網紅（ワンホン/インフルエンサー）」として人気が出ている。

話題の二人は、韋玉琴さん（81歳）と大親友で、相棒の覃翠瓊さん（87歳）さん。

黒のサングラスはトレードマーク（出典：新浪図片）

素朴なおばあちゃんたちに似合わない？黒いサングラスと、リズムにのらない動き、方言がきつい「普通語（公用語である中国語）」と、どれもインパクトが強いこの二人。

少し前まで引用が流行っていた「心のチキンスープ（書籍）」語録を韋さんが話して、そばにいる覃さんが「そうそう、その通り！」と相槌をうつ動画がアップされると、約４時間後には再生回数が80万回に達して、約2千のコメントがつくなど、一気に話題をさらった。

網紅になっても、特に変わらない生活スタイル（出典：新浪図片）

二人のおばあちゃんのユニークな恰好や動きに拍手喝采し、「そうそう、その通り！」と、動画中の覃さんの言葉を真似してコメントするネット民も出てきて、この言葉も流行語の仲間入りを果たした。

韋さんは広西チワン族自治区柳州市に住む。五人の子どもがいて、1993年、長女が柳州に出稼ぎしたのを機に、農村から柳州市へと移り住んで、20年以上になる。農作業で生計を立ててきた。柳州市の家は賃貸で、家賃は月千元（約1万7千円）。

日中は、家事をしたり、隣人と雑談したりと普通のおばあちゃんと何ら変わらない生活を送る。韋さんが網紅に変身するのは午後からで、動画の内容や撮影は孫の阿龍さんが指揮をとる。

撮影チームを率いる孫の阿龍さん（出典：新浪図片）

韋さんは毎回、阿龍さんのつくった台本で相棒の覃さんとリハーサルをくりかえす。高齢なおばあちゃんたちは、短いセリフ一つ覚えるのにも一苦労で、何度も口に出しては暗記しようとするのだが、なかなか覚えられない。覃さんは、セリフを全く覚えられないので、動画の中では、いつも「そうそう、その通り！」とだけ言っている。

もともとネットで動画をアップしていたのは阿龍さんで、当時はあまり注目されていなかった。あるとき、韋さんを主役に動画をとったら、それが爆発的なヒットとなる。「孫が撮るというからやっているだけ」と話す韋さんも、動画を見て全国各地からわざわざファンが訪ねてくるようになると、「喜んでもらえるのが嬉しい」と笑顔になる。

撮影しやすいように改造した自宅のスタジオ（出典：新浪図片）

現在、1晩の収入は約700元（11760円）で、1ヶ月では約2万元（約34万円）になる。動画の撮影に使う小道具や生活費以外は、退職金のない韋さんのために貯金している。

阿龍さんは4千〜5千元（約6万7千〜8万4千円）かけて、家の一部を撮影用のスタジオに改造した。「プレッシャーは大きい。内容が面白くなかったり、更新がないと、ネット民はすぐにあきるし、ファンも離れていくから」と、阿龍さんは毎日気がぬけないと話す。それでも、ネット収入が増えれば、苦労してきた韋さんにより良い暮らしをさせてあげることができると考える。

ファンとのコミュニケーションを楽しむ三人（出典：新浪図片）

「とてもおばあちゃん孝行の孫なの」と自慢する韋さん、これからも祖母と孫の二人三脚での撮影は続く。

YouTubeでも二人の映像が見られる（出典：YouTube）

（　情報源：http://slide.news.sina.com.cn/z/slide_1_64237_222083.html#p=1　）

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