今回は上海人にとって、子供時代のたくさんの思い出が詰まっているであろう場所をご紹介します。
歴史が感じられる趣きある建物の「上海大世界」
上海市中心部に建つ「上海大世界」です。
「上海大世界」は、70年代、最も有名な中国最大の娯楽施設でした。
劇場でのエンターティンメントなどで人々に人気があり、当時の中国最高レベルの曲芸を生み出した場所でもあります。
歴史を感じる洋館は4階建てで、1917年から約80年の歴史を持つ建築物です。
建物の中心にある露天ステージ
建物の中心にある露天ステージは、当時の多くの中国人の芸人たちにとって、成功に繋がる夢の舞台でした
私の子供の頃は、親と「上海大世界」に一緒に遊びに行くことがとても楽しみでした。
そして、当時一番人気だったアトラクションは変形する鏡「ハハ鏡」(おかしくてハハハと笑うことからそう言われる)でした。映る人の姿をおかしく変える鏡は、当時の子供たちにとって、最も印象に残るものでした。
映った姿が変形する不思議な鏡「ハハ鏡」
去年の年末、5歳の娘を連れてリニューアルオープンした大世界に行きました。懐かしい露天劇場の雑技、マジックなどのショー以外に、70年代の上海人の生活場面を再現したスペースなどがあり、楽しい時間を過ごしました。
かつての路地住宅「弄堂」、室内の家具陳列、弄堂入口によくあった雑貨店、電話屋さん、昔のバスや駅、音響製品を売る店など懐かしい場面が再現されていて、大道芸の粘土人形作り、カラフルな造形綿あめ、茶館での映画放映、老舗の焼小籠包などの飲食店など、様々なものがあります。
当時の上海の暮らしを再現した展示ブース
かわいらしい大道芸の粘土人形
今の時代、遊園地はたくさんありますが、上海大世界はやはり一時代の思いが詰まっており、このような上海大世界を通じて、次の世代にも魅力的な上海を感じて欲しいと思います。
上海大世界
場所:上海市黄浦区西蔵南路1号
チケット:60元
定休日:水曜日
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