2002年の日韓大会以降ワールドカップから遠ざかり、長きにわたる低迷が続く中国の男子サッカー界。
最近では外国人を帰化させる作戦で中国代表のボトムアップを図っているが、ユース選手の育成強化という大きな課題は残ったままだ。
勉学至上主義の中で、いかにして子どものサッカー人口を増やし、有能な人材を発掘するかの模索が続いている。
「中国のメッシ」と称される少年
そんな中、新疆ウイグル自治区のウルムチ市で6歳の「天才サッカー少年」が出現し、中国のネット上で注目を集めている。6歳とは思えない身のこなし、卓越したボールコントロールに多くの人が舌を巻き、「サッカーの神童」「中国のメッシ」などと称されているのだ。
ウイグル族のズルカド君
その子の名は、ズルカド君。エキゾチックな顔立ちのウイグル族の少年だ。
1歳に満たない頃からサッカーボールに触れ、3歳半になるとサッカー好きの父親が自宅に買い揃えた器具を使ったトレーニングが日課になった。そして4歳で地元のサッカークラブに加入し、本格的にサッカーに親しむようになった。
ズルカド君と父親
ズルカド君の成長を支えているのは、父親とクラブのコーチだ。単に技術を教えるのではなく、幼い子の興味ややる気、そして達成感を引き出すことを重んじるという点で2人は意気投合。
遊びを交えながらの練習、そして試合によってズルカド君は体を動かすことの楽しさ、サッカーの楽しさを感じながら日々成長している。
サッカーをする姿はプロ顔負け
また、ズルカド君自身もクリスティアーノ・ロナウドやメッシといったスター選手の動きを見て何度も真似をし、自分のものにしてしまう能力にも長けているという。
父親とコーチは、学ぶことの大切さ、そしてバランスの取れた食事やコンディションを保つための生活習慣といった部分も、ズルカド君に指導をしているのである。
自宅では普通の親子
父親はわが子が「中国のメッシ」などとネット上で騒がれていることに、戸惑いと大きなプレッシャーを感じている。
「将来メッシみたいになってくれたら最高だが、今騒がれるには早すぎる。12歳ぐらいまでは勉学とサッカーの両方をがんばってもらいたい。サッカーで生き残れるならそうすればいいし、見込みがないなら勉強の方に進めばいい。それまで運動してきたのだから、心も体も健やかに育つはずだ」と父親は語った。
いつも10番のユニフォームを身につける
「キャプテン翼」が大好きということで、いつも10番のユニフォームを身に着けるというズルカド君。
この幼きサッカー少年の日常を、父親の思いを交えながら追ったドキュメンタリーが9日に公開された。彼が将来、中国サッカー界、いや世界のサッカー界を代表するスター選手になるのか。その成長を静かに見守りたい。
https://www.youtube.com/watch?v=gFkAR46SoWY
2020年7月9日にドキュメンタリーが公開
株式会社フライメディアは、映像制作を中心に、海外、主に中国、台湾、香港のリサーチ、コーディネーションサービス、ライブ配信サービスをご提供している会社です。
本日御紹介した「中国のメッシ⁉︎『キャプテン翼』が大好きな6歳の天才サッカー少年」、そのドキュメンタリーについてご興味のある方は、弊社まで是非お問い合わせください。