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2016.06.20
山にこもって修行をすること8年、世を離れた若き道士の生活ぶりにネットでは感嘆の声が!

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6月17日、20歳という若さで河南省嵩山(すうざん)の最も高い峻極山に8年隠遁し、外界から遮断された世界で、食事や睡眠以外の時間を修行、静座や読書等に費やしている道士の「今時珍しい質素な暮らしぶり」が騰訊網により紹介された。その若き道士は今年28歳になる王一空さん。

 

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毎日欠かさず行う「静座」で心身を静める王さん

(出典:騰訊大豫網)

 

80年代生まれの王さんは農村の出身で入試に失敗し、同村の人と一緒に深圳にある工場に就職。そこで三ヶ月間朝の6時から夜10時という過酷な労働時間で勤務し、体調を崩し、転職。転職後も順風満帆ではなく、職場での人間関係で何度となく煮え湯を飲まされた王さんは、複雑な人間関係のある社会に嫌気がさし、「俗世を離れた暮らしをしよう」と道士になることを志す

 

「実はもともと道士に興味があったので、こうなる運命だったのかも」と語る王さん。2008年の秋、嵩山峻極山に腰を落ち着けた。峻極山は海抜約1491m。くねくね曲がる山道を歩き、高さが違う4000段の階段を登ると頂上にたどり着く。そこから十数分ほど行くと王さんが住居としている洞窟だ。洞窟は登山客も気づかないほど奥まったところにあり、正面は崖、後ろには樹木が広がる。洞窟は入り口が約1m、高さ1.5m、広さ10㎡あり、中に入ると、湿気を含んだ風が肌にあたる。薄暗い洞窟内は天気が良くないと光が入らない。

 

王さんの洞窟での暮らしはいたってシンプル。地面においた板で寝て、肉や炒めた料理は食べず、麺、おかゆや野菜中心のメニューが中心。洞窟で生活をはじめた当初の2年は貯めていたお金を使い、時々下山しては米や麺を買っていた。そのお金も底をつき、今は友人など有志による援助で生活を支える。

 

一週間続く大雪が降った2014年の冬、下山ができず、完全に外界と遮断された王さんは「仕方ないので、野草を抜いて食材にしたり、木の皮や枝を食べたりしていた」と当時を振り返る。山にこもり、薬草の知識も身につけた王さんはあまり病気にかかることもなく、多少体調を崩しても自分で治す。衣服も道士服以外は全て友人からのもらいものだ。

 

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道教の教え「静座して心を静め、俗事を忘れ、大道と一体となる」の実現

(出典:騰訊大豫網

 

毎朝5時前に起床する王さんの一日は、「静座(座って心身を静める瞑想法)」で始まる。「静座」は毎日3時間必ず行い、午後から夜半にかけては読書の時間。愛読書は「道徳経」。

 

ネット民は「自分の意志を8年も貫いているのはすごい。たとえ将来、俗世に帰ることがあっても、山で修行した経験は生涯消えないはずだ」とコメントをあげる。携帯をもっていても、時間を確認する程度で、外界とのつながりを一切断っている王さんは、「自分はただ隠遁した道士になりたいだけ」と淡々と答える。

 

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王さんの清貧で質素な生活ぶりがうかがえる(出典:騰訊大豫網)

 

参考:http://news.qq.com/a/20160617/016737.htm#p=1

 

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